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2009 年度 実績報告書

ユビキタス・センサネットワーキング基盤構築のための高効率・高信頼通信方式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500069
研究機関宮崎大学

研究代表者

岡崎 直宣  宮崎大学, 工学部, 准教授 (90347047)

キーワードセンサネットワーク / ルーティング / 高信頼経路構築手法
研究概要

本研究では,ユビキタス・センサネットワーキング基盤の確立に向けて,その最も基本的な技術の一つである,観測されたデータやクエリをネットワーク内で目的のノードへ安全に転送するための高効率かつ高信頼なルーティング技術の開発を目的としている.本年度は,センサネットワークにおける高信頼ルーティング技術の研究として,従来のセンサネットワークにおけるルーティング方式で主に用いられていた単一経路生成手法による経路の低信頼性の問題を解決することを目的に,互いに独立性の高い複数の経路を効率よく構築する方式について検討した.ここでは,ゾーンと呼ぶ一定の範囲を単位として,互いの経路が重複しないような複数経路を構築することにより,一定範囲に及ぶ通信障害が生じた際にも経路が維持され易い方法を提案した.また,経路構築の際の通信オーバヘッドが大きくならないようにするため,各センサノードにおける経路情報構築クエリの転送方法を工夫し,ゾーンレベルでの経路履歴情報により冗長なクエリの転送を抑制する方法を提案した.さらに,多数のノードがランダムに存在する仮想的な環境を計算機上で構築し,そのシミュレーション環境上において提案した手法を実装して評価を行った.
これらのことにより,提案した手法により,通信障害などの影響を受けにくい,高信頼なセンサネットワークの構築技術の検討が進み,センサネットワークの普及,発展に大きく寄与することが期待できる.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] アドホックネットワークにおけるゾーンを用いた複数経路構築手法の提案2009

    • 著者名/発表者名
      岡崎直宣
    • 雑誌名

      宮崎大学工学部紀要 38

      ページ: 389-396

  • [学会発表] アドホックネットワークにおけるゾーンを用いた複数経路構築手法の評価2009

    • 著者名/発表者名
      江藤大
    • 学会等名
      第17回電子情報通信学会九州支部学生会講演会
    • 発表場所
      飯塚市
    • 年月日
      2009-09-30
  • [学会発表] アドホックネットワークにおけるクラスタリング手法の検討2009

    • 著者名/発表者名
      尾花志穂
    • 学会等名
      第17回電子情報通信学会九州支部学生会講演会
    • 発表場所
      飯塚市
    • 年月日
      2009-09-30
  • [学会発表] アドホックネットワークにおけるルーティング手法に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      稲葉健吾
    • 学会等名
      第17回電子情報通信学会九州支部学生会講演会
    • 発表場所
      飯塚市
    • 年月日
      2009-09-30
  • [学会発表] アドホックネットワークにおけるゾーンを用いた複数経路構築手法の検討2009

    • 著者名/発表者名
      油田健太郎
    • 学会等名
      情報処理学会マルチメディア, 分散, 協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2009)
    • 発表場所
      別府市
    • 年月日
      2009-07-08

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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