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2008 年度 実績報告書

超高精細CG画像の高速生成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500082
研究機関北海道大学

研究代表者

土橋 宜典  北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (00295841)

キーワードガス状物体 / 高速計算 / グラフィックスハードウェア
研究概要

第一に, ガス状物体の動きを計算するための手法について調査および検討を行った. その結果, リアルな動きを計算するためには, ナビエ・ストークス方程式と呼ばれる流体の動きを記述する偏微分方程式を数値計算する方法が最善であることがわかった. そこで, この方法を実装し, リアルな動きを表現できることを確認した. この際, 高速な計算を可能とするため, グラフィックスハードウェアを利用した新たな手法を開発した. しかし, ガス状物体のデータサイズが大きくなると計算コストが増大し, 高速計算が難しくなるため, 前もって保存しておいた動きのデータから任意の動きを合成する手法の考案も行った.
第二に, 動的なガス状物体のデータに対し, 高速に輝度計算を行うための手法を考案し, 基礎実験を行った. ただし, 多重散乱を考慮しない場合について手法を考案した. この場合, ガス状物体の輝度計算は二段階に分けられる. 第一段階は, 光源からガス状物体内部の各点に到達する光の計算, 第二段階な視点から見たガス状物体の輝度の計算である. これらの二つの段階のうち, 特に第一段階に多くの計算コストを必要とする. そこで, 第一段階を前処理において計算しておく手法を考案した. これによって, 高速な輝度計算は可能となったが, 前処理において生成したデータのサイズが膨大となってしまったため, その圧縮法も合わせて開発した.
また, 上記の研究と並行して, 結果画像を作成するために必要なガス状物体以外の物体の表示手法についても研究を進めた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A Fast Simulation Method Using Overlapping Grids for Interactions between Smoke and Rigid Objects2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Dobashi
    • 雑誌名

      Computer Graphics Forum 23

      ページ: 539-546

    • 査読あり
  • [学会発表] Video Textureを用いた動的な雲の高速レンダリング2008

    • 著者名/発表者名
      江口千央
    • 学会等名
      FIT 2008第7回情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      神奈川県藤沢市
    • 年月日
      2008-09-02
  • [学会発表] An Interactive System for Realistic Rendering of Large-Scale Terrains2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Dobashi
    • 学会等名
      ACM SIGGRAPH 2008
    • 発表場所
      アメリカ・ロサンゼルス
    • 年月日
      2008-08-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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