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2008 年度 実績報告書

超写実性光学表現のための表面下散乱モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20500094
研究機関広島大学

研究代表者

金田 和文  広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30185946)

研究分担者 玉木 徹  広島大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10333494)
キーワードグラフィックス / フォトリアリスティックレンダリング / 散乱現象
研究概要

従来の低いダイナミックレンジ(HDR)画像での写実性を超えた、超写実性光学表現を可能とする表面下散乱モデルを構築することを目的とし、本年度は、表面下散乱数値シミュレーション手法の開発ならびにHDR画像の記録方式の開発、そして表面下散乱現象の実写画像取得実験を行った。
1.表面下散乱数値シミュレーション手法の開発:表面下散乱現象を高精度にシミュレーションする手法を開発した。新たに開発した手法では、物質を微小球ボリュームで離散化し、単散乱だけでなく2重散乱も考慮して散乱現象をシミュレーションすることができる。本研究成果は学術雑誌に投稿中である。
2.HDR画像の記録方式の開発:高精度散乱シミュレーション結果の記録のために、HDR分光分布情報をコンパクトに記録する方法の開発を行った。本記録方式では、異なる基底関数を併用した正規直交基底変換を用いて寄与の小さい係数を削減することでコンパクトにデータを保存する。表示の際はトーンマッピング手法を用いることにより幅広い輝度を再現して表示することができる。本研究成果に関して学会発表を行った。
3.表面下散乱現象の実写画像取得実験:半透明アクリル板や大理石などの表面下散乱が顕著な物質の撮影を行った。ダイナミックレンジの広い計測を実現するために、撮影の際にシャッタスピードを変えて撮影を行い、得られた複数枚の画像からHDR画像を作成した。これにより、シミュレーション結果との比較を行い、表面下散乱による輝度分布の定性的な整合性を確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 異なる基底関数の併用によるハイダイナミックレンジ分光分布画像の記録2009

    • 著者名/発表者名
      島田 洋輔
    • 学会等名
      画像電子学会 第243回研究会
    • 発表場所
      鹿児島市
    • 年月日
      2009-03-06

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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