研究概要 |
平成20年度には、下記の研究開発を主に実施した。 (1)ビデオに含まれる音声・音楽情報・繰り返し情報に基づく区間の識別と分割技術の高精度化の研究開発:ビデオに含まれる音声・音楽情報・繰り返し情報に基づき、重要区間の抽出技術の抽出技術の研究を遂行した。具体的にはスポーツニュース番組を利用しサッカー中継放送中のハイライトシーンを抽出する技術の研究開発を推進し、高精度なハイライトシーン抽出手法を開発した。その成果を国際会議で発表した。 (2)ラジオ放送の音声区間の検索技術の研究開発:音声区間を容易に検索できる技術の研究を推進し、音声区間に対し音声認識を行い、その結果を音素より細かい系列に展開することで、音素認識などの新たな処理を行わずに,音声認識システムではご認識となり検索不可能な「語彙外の言葉」でも検索できる技術を開発し,その成果を国際会議で発表した。 (3)検索技術の基盤構築に向けた評価標準の検討:ラジオ放送のオンデマンド放送に向け岩手県立大学が試行している地域FMラジオ放送のインターネット上での再利用・再放送を検討したが、著作権等により困難なことが確認された.本研究課題で開発する検索技術を評価する上でも、今後は,音声検索技術の評価標準方式についての検討を進め検索技術の基盤構築を実現し社会貢献を果たす。
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