研究概要 |
従来,検索結果のランキングは,Googleの場合のページランクを代表として,「Webページの被リンク数」や「Webページ内でのタグ構造の正当性,あらわれる単語等の情報」から,客観的かつ機械的に決定されている.しかしながら,自身のWebページのランキングを少しでも上げるべく,検索エンジン最適化の取り組みが活発化しており,ユーザが真に必要とする情報へ辿り着くことが容易とは言えない状況になっている.本研究は,ユーザが真に必要とする情報をGoogleを代表とする従来の検索エンジンよりも容易に得られることを目的としている. 平成20年度はまず、GoogleAPIを用いてのシステム開発を進めた。ここでGoogleAPIの検索結果のランキングは、客観的かつ機械的な評価に基づいている。本システムではそこに、Web文書に対する主観的評価を融合する部分をかぶせる形で実現することを目指している。 より具体的には、京都大学の大島らによって提供されている、検索エンジン開発のためのプログラミングライブラリ「Sloth-Lib」を用いての開発を進めた。その意義は、検索エンジンの開発に当たり必要となる個々の要素を高度に抽象化でき、ひいてはシステム開発全体を効率化できる点にある。しかしながら、実際に「sloth-Lib」を用いて開発を進めるためにはVisual C#の習得を行なうことが重要かつ望ましく、平成20年度はこれにも取り組んだ。
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