| 研究概要 |
1. 可視化に関する調査
主に説明図のパターン等を扱う研究について,それらを抽象的な事物の可視化システムとしてレビューし,可視化の基本系とでも呼べるものを構成する見通しを,前年度に引き続きさらに明確にした.この際重要となる人間の認知に関わる事項については,さらなる調査・研究を必要としている.
2. アルゴリズムアニメーションに関する調査・研究
研究分野としてのアルゴリズムアニメーションの先行研究についての調査から,アニメーションが実際のプログラムの動き(手続き的表現)に則しているものが多く,アルゴリズムの本質(意味的表現)を表現することが非常に難しいことが判明した.この点について,実際に放送大学の番組制作のなかで各種の実験と評価とを行った.
3. 組み込み可視化系に関する調査
各種のシステム開発の支援系で使われている可視化サブシステムの調査によって,特定の構成要素の可視化については,ウインドシステムなどのOSの機能の利用が有用であることが明らかとなったので,その枠組みを明確にする取り組みを開始した.
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