研究課題
1.頭部伝達関数のピークやディップを個人に合わせてデフォルメするための、高精度空間補間方法について検討を加えた。ピークの深ざや位置を正確に補間、再現するために、共通極モデルでモデル化を行い、z平面上で補間を行うことにより音源に対して影とならない耳で精度が向上することを確認した。一方、影となってしまう角度についてこの方法は、うまくモデル化が行えず時間軸や周波数軸における線形補間とあまり精度がかわらないことが示された。2.トランスオーラル型の耳介開放型のインタラクティブ音空間システムのプロトタイプを検討した。クロストークキャンセラを構成するためには、スピーカから両耳までの伝達関数に共通零点がないこと、大きなレベル差がないことが望ましい。しかしながら、クロストークキャンセラを頭部運動に追従させるために、頭部位置に応じてクロストークキャンセラを構成する必要があり、スピーカからみて頭部の影側に耳が位置するときには、フィルタが不安定になりがちであることが分かった。これを回避するには、数チャネルのスピーカアレイで頭部を囲む必要がある。今後、このシステムを発展させるためには、聴取位置における頭部運動に対してどの位置にスピーカを配置するべきであるかを検討する必要がある。また、アンビソニックスに基づぐ音空間合成システムについても、不均一スピーカアレイを想定した新しいデコーディング手法を提案し、その有効性を検証した。
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Proc.of International congress on Acoustics 2010
巻: (Five pages in CDROM)
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Abstract book of International symposium on multisensory research forum 2010
ページ: 108-108