研究課題
本研究はペン入力ユーザインタフェースデザインに関するものである。ペン入力の特徴のひとつが、ペン一本だけで全操作を行うことであるが、ペンの特有の情報(圧力、傾き、方位、自転)を活用することができれば、人間とコンピュータコミュニケーションの処理能力を向上する。本研究は、ペン入力情報を有機的に連携し、シームレスかつ連続操作できるペンインタラクションモデル(interaction semantic)を提案し、それに関連したペン操作技法を提案している。各操作技法の有用性は実験で実証しただけでなく、提案した操作技法をプロトタイプシステムに実装し、これらの技法の有効性を明らかにしている。主な成果を次に要約する.(1)自然かつ効果的なペンインタラクションモデルを提案し、実験的評価を行い、その有効性を明らかにした。(2)三種のペンモードスイッチ技法を提案し、実験的評価によりペン傾き・方位によるスイッチ法が最も有効であることを明らかにした。(3)三次元オブジェクトへの操作についても、ペン入力情報の連携操作法が従来の商用システム(統合型CGソフト--Maya)の同様の機能よりも被験者から好感想が示された。(4)多重ペン入力チャンネルを用いた、シームレスかつ自然なペンに適した4種の操作法を提示した。(5)提案したインタラクションモデルと操作技法群をベースにした、プロトタイプシステムを実装し、これらの技法の有効性を明らかにした。本研究の最大貢献は,複数のパラメータを有機的に連携し、自然かつ効果的なペンインタラクションモデルを提案した点である.
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International Journal of Innovative Computing, Information and Control (IJICIC)
巻: VOL.6 ページ: 1983-1990
IEICE Transactions on Information and Systems
巻: VOL.E93-D ページ: 1205-1213
International Journal of Innovative Computing, Informationand Control (IJICIC)
巻: VOL.6 ページ: 2103-2111
http://www.info.kochi-tech.ac.jp/ren/PenProject/