研究概要 |
t-Roomでは周辺視の向上と自由な移動が可能という2つの利点に着目し,ローカル及び遠隔にいる被験者の座席を固定し物体共有のない会話コミュニケーションを主体とする課題を与えた(砂漠生き残り問題).t-Roomを介して2地点に2名ずつ置き2通りの座席配置をとらせる(遠隔地の被験者が隣に座るパターンと,向かいに座るパターン).周辺視,運動視差,視線一致の影響を受ける各被験者間での会話パターン,体躯の志向などの観察と,親密度,信頼度,一体感等のアンケート評価を通じて,実対面環境と比較して対称性のある遠隔協調作業空間が遠隔地にいるグループとの心理的な壁をどの程度緩和したかを調べた. 研究代表者平田は本提案の統括責任者として各研究者間の連携を深めるとともに,実験全体が円滑に実施できるよう実験全体の計画・実施・調整を行う.実験ではNTT厚木にて実験を実施した.研究分担者葛岡は技術と理論における指導的な立場から実験立案,分析,検討をした,研究分担者山下はこれまで従事してきた異文化コラボレーションで功を奏した手法を発展・応用させ,葛岡とともに実験計画を立案,実施,分析,検討に当たり,実験では厚木にいる平田と連携しながら,NTT京阪奈にて実験実施した.本実験結果を分析検討し論文化しCSCW2008にて発表した
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