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2008 年度 実績報告書

時系列データの分類,類似検索,およびラベルづけ

研究課題

研究課題/領域番号 20500139
研究機関広島市立大学

研究代表者

林 朗  広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (60240909)

キーワード時系列データ / カーネル法 / DTW / 半正定計画法 / 隠れマルコフモデル / 条件付確率場 / 階層隠れCRF / スポーツビデオ
研究概要

1.カーネル法の特長の一つに,ベクトルデータ以外の様々なオブジェクトに適用可能であることがあげられる.我々は動的時間伸縮(DTW)距離から,時系列データのためのカーネル行列を開発した.DTW距離は必ずしも3角不等式を満たさない擬距離なので,DTW距離に基づくカーネル行列は一般には正定値ではない.我々は半正定値計画法(SDP)を用いて,カーネル行列の正定値性を保証する.時系列データの局所的な幾何を最もよく保存するようなカーネル行列を求めるため,近傍保存埋め込み(NPE)と呼ぶSDP定式化を提案した.また,NPEのサンプル外拡張であるOSEも提案した.二つの応用問題,すなわち時系列データの分類,類似検索のための埋め込みにより,我々のアプローチの妥当性を示した.
2.時系列データのラベルづけには,これまで隠れマルコフモデル(HMM)やそれを階層化した階層隠れマルコフモデル(HHMM)が用いられてきた.近年,生成モデルであるHMMに代わり,識別モデルである条件付確率場(CRF)が提案され,多くのタスクにおいてHMMの性能を上回ることが確認されている.われわれは,HHMMに対応する識別モデル,階層隠れCRF(HHCRF)を開発した.これまでに脳波(EEG)データのラベルづけ実験を行ない,従来手法であるHHMMより高い精度を得ている.しかし,脳波データは,階層モデルというHHCRFの特長を必ずしも生かせるものではなかった.本研究では,明確な階層性を持ったスポーツビデオデータを用いた実験を行ない.HHMMとHHCRFの性能を比較した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] DTW-Distance Based Kernel for Time Series Data2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Narita, et al.
    • 雑誌名

      IEICE Transact ions on Information and Systems E-92D/1

      ページ: 51-58

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Component Reduction for Gaussian Mixture Models2008

    • 著者名/発表者名
      Kumiko Maebashi, et al.
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Information and Systems E-91D/12

      ページ: 2846-2853

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 四分木表現に基づくグラフカット画像分割2008

    • 著者名/発表者名
      奥田 透也, 他
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J91-D/10

      ページ: 2540-2549

    • 査読あり
  • [学会発表] Sports Video Segmentation Using a Hierarchical Hidden CRF2008

    • 著者名/発表者名
      Hirotaka Tamada, et al.
    • 学会等名
      The 15th International Conference on Neural Inforiation Processing
    • 発表場所
      Auckland, New Zealand
    • 年月日
      2008-11-27

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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