研究概要 |
本研究ではCaminadaのラべリング手法と解集合プログラミングに基づきDungの議論意味論を効率的に計算する方法の提案,及び,その演繹的議論計算エンジンを実装した。次に事実的知識以外に真偽が未知の仮説を扱う発想的議論フレームワーク(AAF)を提案して所望のゴール論証をAAFにおいて正当化する説明(仮説集合)を発見する方法を提案し,アブダクションと解集合プログラミングに基づき全ての説明を計算する発想的議論計算エンジンを開発した。更にこれらの応用として,AAFに基づく「譲歩と妥協」の新たな交渉の形式化を提案した。最後にプリファレンスや一貫性制約の知識を交渉や議論で扱うことを可能にするPAF(Preference-based Argumentation Framework)の意味論を提案し,これらの提案手法に基づいて電子商取引を行うマルチエージェントの交渉システムを構築した。
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