| 研究概要 |
本研究では,自律的なモバイルエージェントによる教育コンテンツ流通の研究を行い,本年度は以下に述べる成果を得た.
教育コンテンツをエージェント化するための,全体アーキテクチャについて検討し,XMLと類似の半構造文書として表現する方法を開発した.コンテンツの骨格構造を表現できるように,変数の概念を導入し,不要な内部情報を隠蔽したまま骨格構造が表現できるようにした.この構造をエージェントとして実現する方法を開発した.
また,エージェントの自律化のための知識処理方式として,相関ルールマイニングの手法を拡張して,時系列データに対するデータマイニングアルゴリズムを開発した.これを用いて,コンテンツ利用の時系列変動に関するパターンを抽出する手法を開発した,また,時系列パターンを発見する場合に,利用者が意図しないタイプの知識が混入することを防ぐために,求めたいパターンをテンプレートとして与えることにより,発見する範囲を絞り込む方法を開発した.データマイニングを用いて発見するこのような知識を,エージェントが利用できるようにするためのアーキテクチャを検討し,主要部分の構成を固めることができた.
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