研究概要 |
本年度は,インタラクティブ遺伝的アルゴリズム(対話型遺伝的アルゴリズム)の多目的モデルへの適用において下記の2点の検討および開発を行った. 1)多目的遺伝的アルゴリズムのインタフェースおよび適合度の検討:昨年度に引き続きインタラクティブ遺伝的アルゴリズムを多目的最適化問題に適用するためのインタフェースの検討を行った.本研究では,優越関係を陽に取り扱う方法を検討しているが,世代毎に評価が異なるという問題が発生し,その問題に対応する必要がある.成果は22年度に開催される国際会議へ投稿を行った.および論文などで発表する予定である. 2)インタラクティブ遺伝的アルゴリズムのための解探索空間の生成法の検討:これまでインタラクティブ遺伝的アルゴリズムにおいては,設計変数空間を定義しそこに解候補を生成,ユーザの評価を行ってきた.一方,ウェブ上の商品の推薦システムなどにおいてインタラクティブ遺伝的アルゴリズムを利用する場合,解候補がすでに存在し,それに対応する解探索空間を生成する必要がある.その自動生成アルゴリズムの開発と検討を行った.商品の関連性から自動的に解探索空間を生成する方法を提案した.
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