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2008 年度 実績報告書

生体音に含まれる特徴的音情報の統計的手法による検出-高精度な識別器を目指して-

研究課題

研究課題/領域番号 20500157
研究機関長崎大学

研究代表者

松永 昭一  長崎大学, 工学部, 教授 (90380815)

研究分担者 山内 勝也  長崎大学, 工学部, 助教 (10380718)
小栗 清  長崎大学, 工学部, 教授 (80325670)
キーワード生体音 / 肺音 / 情動推定 / 特徴パラメータ / 統計的音響モデル
研究概要

呼吸音(肺音)の特徴の詳細なモデル化により異常肺音の検出精度の向上を行うことを目的に,音響的特徴をラベル(時間セグメント)として付与した。具体的な音響的特徴のラベルとしては,アメリカ胸部疾患学会の分類を用いて,笛音,いびき音,水泡音,捻髪音等の副雑音に関するラベル付与を行った.作成したラベルの分析により得られた結果を音響モデルの作成に反映させる.「肺音」に関しては,呼気相,吸気相における副雑音の出現タイミングに応じたモデル化,肺音の種類(連続性,断続性)に応じたモデル化,収録マイクの違いによるモデル化を検討した.また副雑音の構文(音響特徴の出現順序)による反映と統計文法を用いた比較を行った.
乳児の「泣き声」に関しては,泣き声から乳児の情動の推定精度を向上させるために特徴パラメータの検討を行った.従来のパワーやメルケプストラム係数に加え,韻律パラメータとしてピッチ情報や有音と無音区間の時間比,泣き声の区間に占める割合の統計的分析を行い、若干の情動による違いが見られた.今後はこれらを特徴パラメータとして用いて情動識別性能の向上を図る.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 統計モデルを用いた異常肺音検出における音響モデル詳細化の効果2009

    • 著者名/発表者名
      山下優, 山内勝也, 松永昭一, 宮原末治
    • 学会等名
      日本音響学会春季研究発表会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2009-03-19
  • [学会発表] 副雑音の発生タイミングを考慮した異常肺音検出手法の検討2008

    • 著者名/発表者名
      山内勝也, 松江駿一, 山下優, 松永昭一, 宮原末治
    • 学会等名
      第33回肺音(呼吸音)研究会
    • 発表場所
      東京(エーザイ会館)
    • 年月日
      2008-11-15
  • [学会発表] 統計モデルを利用した高精度な異常肺音検出手法の検討2008

    • 著者名/発表者名
      山内勝也, 山下優, 松永昭一, 宮原末治
    • 学会等名
      第47回生体医工学会大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2008-05-08

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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