研究課題
基盤研究(C)
音声のF0推定は音声処理における重要な課題である。研究代表者は、自らが提案した解析信号に対する時変複素音声分析による、複素残差信号の自己相関/AMDFのピーク探索により、F0推定を行うフレームベース方式を、既に構築した。本研究課題において、時変複素音声分析で推定したスペクトルのピーク値から、F0を推定するサンプルベースF0推定方式を提案し、フォルマント推定や楽音の音高推定に適用した。さらに、サンプルベース方式による推定結果を予備選択値とし、それを基準とする限定された範囲内でフレームベース方式により本選択を行う2段推定方式の構築を行い、演算量が低減されると共に推定精度も向上することを確認した。さらに、有声性の強度に応じてフレーム毎に推定精度を評価し、時変分析の効果を調べたところ、定常性の高いフレームでは時変分析が有効であることを確認した。
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Ashraf A Zaher (Ed.), ISBN : 978-953-307-002-5, IN-TECH BOOK