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2010 年度 実績報告書

セグメンテーションフリーの画像の非線形レジストレーション

研究課題

研究課題/領域番号 20500159
研究機関会津大学

研究代表者

岡 嶐一  会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (60347242)

キーワード画像理解 / マッチング / スポッティング / 動的計画法 / レジストレーション
研究概要

画像のレジストレーションは医用画像の診断などで重要な技術である。従来の主たる手法は、事前にレジストレーションすべきオブジェクトのモデルを作成する。このモデルには多くのパラメータが含まれており、このパラメータ群の値を変化させて、対象の画像との最適対応することをもってレジストレーションが実行させる。画像診断ではレジストレーションされたときのパラメータの値で行われることになる。以上の方式はmodel-based手法に共通する状況であり、モデルの作成に多大な労力を必要とすることになり、またレジストレーションのための最適パラメータの決定に組み合わせの問題などが発生し、計算量の増大をもたらすという困難性がある。そこで、model-basedの方法ではなく、appearance-basedの手法をここでは提案する。これはわれわれが開発した2次元連続DPを使う。2次元連続DPによって、本研究の課題である非線形レジストレーションが少ないメモリーと計算量によって実現できるアルゴリズムの完成をみた。そのポイント以下のものである。2次元連続DPは参照側の画像パターンの全ての画素を入力画像側の全ての画素との対応を行うが、参照画像として長方形の画像の全画素をオブジェクトと指定するのではなく、その部分画像の分離を許して複数個の部分領域でもってオブジェクトを指定できる。他方、入力画像はいかなる領域の指定を行わないとする。このとき、2次元連続DPを適用すると、入力画像中で部分画像の集まりからなる参照画像のそれぞれに画像としての非線形変形を許し、かつ部分画像間の位置の非線形的変動の双方を同時的に許容した最適ピクセルマッチングを実行する。また、そのマッチングする位置も入力画像中の最適になる位置で行う。この自動的な位置決めが自動的に行うことをスポッティング機能といい、これがレジストレーション機能をもつこととなる。このような機能をもつ2次元連続DPはわれわれが開発してきた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Accelerate Two-dimensional Continuous Dynamic Programming by memory Reduction and Parallel Processing2010

    • 著者名/発表者名
      Yukihiro Yoshida, Koushi Yamaguchi, Yuichi Yaguchi, Yuichi Okumura, Ken-ichi Kuroda, Ryuichi Oka
    • 学会等名
      IADIS International Conference Applied Computing 2010
    • 発表場所
      Timisoara, Romania
    • 年月日
      20101014-20101016
  • [学会発表] Image Classification Based on segmentation-free Object Recognition2010

    • 著者名/発表者名
      Jun Ma, Long Zheng, Yuichi Yaguchi, Mianxiong Dong, Ryuichi Oka
    • 学会等名
      IEEE 17-th Inter.Conference on Image Processing (ICIP 2010)
    • 発表場所
      Hong Kong, China
    • 年月日
      20100926-20100929
  • [学会発表] 連続DPの一般スキームについて -画像スポッティングのための全画素マッチング-2010

    • 著者名/発表者名
      岡隆二、矢口勇一、溝江真也
    • 学会等名
      電子情報通信学会,パターン認識と理解研究会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20100905-20100906
  • [学会発表] Extracting Objects by Clustering of Full Pixel Trajectories2010

    • 著者名/発表者名
      Hisato Aota, Kazuhiro Ota, Yuichi Yaguchi, Ryuichi Oka
    • 学会等名
      Inter.Conf.Signal Processing and Multimedia Applications (SIGMAP 2010)
    • 発表場所
      Athens, Greece
    • 年月日
      20100726-20100727
  • [備考]

    • URL

      http://www.u-aizu.ac.jp/labs/sw-ip/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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