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2010 年度 実績報告書

情景及び異種メディア間の対応する色再現の自動的実現手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500160
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

田島 譲二  名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 教授 (50381900)

キーワード対応する色再現 / 不完全順応 / 主観評価実験
研究概要

'対応する色再現'を実現するための技術として、昨年度から行なっている異なる色温度間の対応する色再現技術のための主観評価実験を進め、様々な手法で不完全順応係数を計算した。その結果は以下の通りである。
1. 主観評価実験
暗室中に二つの色評価用モニタを設置し、左右の順応色温度をそれぞれT_1とT_2とし、左右の目が一方のみを観察するようにおき、順応する。そして、左の画面には順応グレイの中にT_1の画像を、右の画面に同じくT_1~T_2の間の照明に対応する画像を提示し、どの画像の色が左の画像に最も近く見えるかを被験者により主観評価した。
14名の被験者を使った昨年度の実験に加え、T_1とT_2が大きく離れている場合の評価の正確を期すため、T_1~T_2の間の画像数を増やした追加実験を同数の被験者により行ない、5,000K-3,000K、5,000K-4,000K、5,000K-6,500K、5,000K-9,000K、3,000K-5,000K、4,000K-5,000K、6,500K-5,000K、9,000K-5,000Kについての結果を得た。
2. 実験結果
実験の結果、次の事実が明らかとなった。
(1) (a)照明色温度の変化率、(b)照明色温度をmiredで表わした変化率、(c)カラーコンスタンシー理論の基づく分光反射率の変化率、の3つの単位で計算したが、従来の研究で期待されていた不完全順応係数の一定性、あるいは、対称性は見られない。
(2) 最もよく対応する画像の照明色温度は、二つの色温度の低い方に近い。
(3) 四つの画像で評価したが、画像への依存性は低く、どの画像でも結果は大きくは変わらない。
今後、対応する色再現を実現するには、新たなモデルを検討する必要があると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 異なる色温度の対応する色再現における不完全順応の非対称性について2011

    • 著者名/発表者名
      石宝、田島譲二
    • 学会等名
      日本色彩学会、視覚情報基礎研究会、2010年度第3回研究発表会、pp.13-16
    • 発表場所
      産業技術総合研究所 臨海副都心センター別館
    • 年月日
      2011-03-05
  • [備考]

    • URL

      http://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/~tajima/illumination_chromaticity.html

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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