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2008 年度 実績報告書

屋外利用可能な高速小型距離画像センサの構築と三次元環境モデリング応用

研究課題

研究課題/領域番号 20500164
研究機関中央大学

研究代表者

梅田 和昇  中央大学, 理工学部, 教授 (10266273)

キーワード距離画像センサ / 環境モデリング / ロボットビジョン / 3次元センシング / マルチスポットレーザ
研究概要

本研究では,これまでに我々が構築した小型距離画像センサを発展させ,200Hzの高速性や移動ロボット搭載可能な小型さは維持したまま,照度10万ルクスに達する屋外でも利用可能な高速距離画像センサを,レーザプロジェクタのレーザ波長・光学フィルタ,および信号処理の工夫により構築することを第一の目的としていた.この目的を,本年度ほぼ達成することができた.すなわち,晴天の屋外で,361点からなる距離画像を200Hzで計測可能なセンシングシステムを構築した.計測レンジは約2m程度である.レーザ波長に対応したバンドパスフィルタとローパスとを組み合わせることで太陽光の影響を極力除去しつつ,スポット像の位置の算出を工夫することで,高速かつロバストな計測を実現している.なお,構築するセンサとの比較を行う必要が生じたため,別の原理(Time of flight)を用いた市販センサを購入し,新たなレーザプロジェクタを購入する経費が不十分となったため,新規製作ではなく既に構築していたセンサを流用することで,レーザ波長が当初計画の830nmでなく785nmである以外はほぼ計画通りのスペックを実現した。さらに,本センサを用いて高速に環境の3次元モデルを構築する手法を確立することが第二の目的であったが,これに関しても一定の成果を得た.すなわち,小型距離画像センサシステムに高速カラーカメラを追加し,両カメラ間のキャリブレーションを行うことで,約40Hzのサンプリングレートで距離画像にカラー画像をテクスチャマッピングした画像をリアルタイム取得できるセンサシステムを構築した.構築したセンシングシステムは,その高速性と屋外での利用可能性から,移動ロボットの視覚として高い有用性を持つものであると考えている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Real-time Sensing of Textured Range Images for Localization and Mapping2009

    • 著者名/発表者名
      Hidetoshi Ishiyama
    • 学会等名
      15th Japan-Korea Joint Workshop on Frontiers of Computer Vision (FCV2009)
    • 発表場所
      Andong, Korea
    • 年月日
      2009-02-06
  • [学会発表] 屋外照明環境での200Hz距離画像計測2008

    • 著者名/発表者名
      石山 英俊
    • 学会等名
      第26回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2008-09-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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