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2009 年度 実績報告書

ディジタル映像アーカイブのための経年劣化シネマ映像のディジタル修復処理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500167
研究機関神奈川工科大学

研究代表者

武尾 英哉  神奈川工科大学, 工学部, 教授 (90434414)

キーワード画像処理 / 人工知能 / 認知工学 / 経年劣化ノイズ抑制処理 / モデル化 / システム工学 / 実用化
研究概要

平成21年度は,以下に示す3つの経年劣化ノイズについてノイズ抑制処理の高度化・高性能化を進め,下記の成果を得た.
(1)フリッカーに対する抑制処理の研究開発
昨年度の手法(ヒストグラムの最大値と最小値を用いる方法)に対して,各フレーム画像の濃淡ヒストグラムの類似性を利用して濃度/コントラストを一定にすることでフリッカーを抑制する処理を開発した.その結果,昨年に比べて,濃淡がある程度飽和してしまっている場合でも改善が図られ,処理の耐性が向上できたと考えられる.
(2)スクラッチに対する抑制処理の研究開発
モフォロジー処理による手法と方向性微分処理+拘束条件付きハフ変換による検出処理による手法を組み合わせた方法を開発するとともに,画像の領域ごとに処理を切り替える新手法を追加した.これにより,短いスクラッチノイズや画像の途から生じるスクラッチノイズも検出できるようになった.さらに,誤検出もなくなり不用意な画像のボケも生じなくなった.
(3)ブロッチに対する抑制処理の研究開発
従来最も高性能(高画質)とされる神奈川大学の齊藤教授による手法とほぼ同画質の性能でかつ20倍の高速化を実現した手法の更なる改良を行った.
上記より,代表的な経年劣化ノイズをほぼ除去できる処理が完成した.引き続き,各ノイズ抑制処理の統合化を図るとともに処理の順序性についても検討し,システム全体の完成を目指す.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] ヒストグラム形状の類似性に基づく経年劣化映像のディジタル修復処理の検討2009

    • 著者名/発表者名
      稲光達也,武尾英哉
    • 学会等名
      映像情報メディア学会冬季大会
    • 発表場所
      芝浦工業大学
    • 年月日
      2009-08-03
  • [学会発表] デジタルシネマのスクラッチノイズ修復処理の改善2009

    • 著者名/発表者名
      齊藤優樹,武尾英哉
    • 学会等名
      映像情報メディア学会冬季大会
    • 発表場所
      芝浦工業大学
    • 年月日
      2009-08-03
  • [備考]

    • URL

      http://www.ele.kanagawa-it.ac.jp/~takeo/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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