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2009 年度 実績報告書

視覚系の錯視発生機構に学ぶ合焦エッジ抽出機能をもつイメージセンサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20500174
研究機関富山高等専門学校

研究代表者

塚田 章  富山高等専門学校, 地域イノベーションセンター, 教授 (40236849)

研究分担者 秋田 純一  金沢大学, 電子情報学系, 准教授 (10303265)
キーワードイメージセンサ / GPU / 錯視
研究概要

代表者は明るさ錯視を再現できる視覚情報処理モデルの計算機シミュレーション結果から,錯視発生機構が合焦エッジ抽出機能を有することを示唆し,これを実写画像を用いたシミュレーション実験で確認している.当該研究では,視覚情報処理モデルをハードウェア化の制約に合わせて改良し,合焦エッジ検出機能を有するイメージセンサを実現することを目的とする.
今年度代表者は,錯視発生機構のアルゴリズムを,現有のFPGAボード(アジリティRC-2000)及びGPU(NVIDIA GeForce 8800,開発環境CUDA)を用いて,アルゴリズムを並列処理する回路を構成し,錯視発生機能,合焦エッジ抽出機能に関して基本的な性能を有することを確認した.特にGPUは処理速度,コストの面で優れており,ほぼ実時間で処理できる結果が得られた(CPUのみの場合約9sec,GPUを用いた場合約50msec).
しかしながら,錯視発生機構のアルゴリズムを,CMOSアナログ回路で実装する場合,従来の概念では配線の複雑さが課題となり,困難であると判断した.そこで,乗算回路を用いた多項式型の側抑制のための畳み込み関数の実現方法を考案し,シミュレーションによって基礎的な動作を確認したところである.
また,前年度に試作したCMOSイメージセンサの画素回路,および周辺読み出し回路を含めたイメージセンサ全体の評価のため,マイコンを用いた汎用の試作チップ評価ボードを開発し,それを用いて試作イメージセンサの動作評価を行った.その結果、やや感度は低いものの,正常な撮像動作を確認した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 擬似的な不規則画素配置を持つCMOSイメージセンサの試作と基礎的評価2010

    • 著者名/発表者名
      秋田純一
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会誌 64

      ページ: 413-415

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 擬似的不規則画素配置によるジャギー解消効果の評価指標2009

    • 著者名/発表者名
      前田唯
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会技術報告 IST2009-19

      ページ: 9-12

  • [雑誌論文] 活動電位を再現する電子回路ニューロンモデル研究からの考察2009

    • 著者名/発表者名
      前田義信
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 109

      ページ: 47-50

  • [学会発表] PSoCを用いたチップ簡易評価ボード2009

    • 著者名/発表者名
      駒村優作
    • 学会等名
      VDECデザイナーズフォーラム2009
    • 発表場所
      北陸先端科学技術大学
    • 年月日
      20090600
  • [学会発表] A CMOS Image Sensor with Pseudorandom Pixel Placement for Clear Imaging2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Maeda
    • 学会等名
      2009 International Symposium on Intelligent Signal Processing and Communication Systems
    • 発表場所
      金沢市
    • 年月日
      2009-12-07
  • [学会発表] GPUによる錯視モデルの高速処理2009

    • 著者名/発表者名
      赤井恭佑
    • 学会等名
      平成21年度電気関係学会北陸支部連合大会
    • 発表場所
      北陸先端科学技術大学院大学
    • 年月日
      2009-09-12

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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