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2010 年度 実績報告書

視覚系の錯視発生機構に学ぶ合焦エッジ抽出機能をもつイメージセンサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20500174
研究機関富山高等専門学校

研究代表者

塚田 章  富山高等専門学校, 地域イノベーションセンター, 教授 (40236849)

研究分担者 秋田 純一  金沢大学, 電子情報学系, 准教授 (10303265)
キーワードイメージセンサ / GPU / 錯視 / 並列処理
研究概要

代表者は明るさ錯視を再現できる視覚情報処理モデルの計算機シミュレーション結果から,錯視発生機構が合焦エッジ抽出機能を有することを示唆し,これをシミュレーション実験で確認している.当該研究では,視覚情報処理モデルをハードウェア化の制約に合わせて改良し,合焦エッジ検出機能を有するイメージセンサを実現することを目的とする.
今年度は,21年度にGPU(NVIDIA GeForce 8800,開発環境CUDA)を用いて構成した並列処理回路により実画像を用いた合焦エッジ検出実験を行った.カメラから50cmの所にピントを合わせた状態で,対象となるエッジ画像の距離を変化させたときの特徴点の出現数(計算機シミュレーションでは,本システムは合焦エッジに対して特徴点は出現せず,ぼけ具合に応じて特徴点の数が増加する)を測定したところ,計算機シミュレーションと同様の結果が得られた.特徴点の出現率50%を閾値とした場合,おおよそ44cmから75cmの範囲にあるエッジが合焦していると判定できる.この範囲はカメラの被写界深度等にも依存するが,実際の視覚系における合焦特性と比較検討する必要がある.
また錯視発生機構のアルゴリズムのイメージセンサ上の処理回路での実装に向けたディジタル・アナログ両者の回路構成の検討を行い,列並列処理によって実現可能な見込みを得た.またその実現に必要なラッチ型コンパレータ回路とデュアルポートSRAM回路の試作を行い,正常動作を確認した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 画素ごとの独立な時間軸をもつ映像システムの可能性の基礎検討2010

    • 著者名/発表者名
      秋田純一
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会技術報告

      巻: 34 ページ: 13-16

  • [学会発表] 順応機能をもつ網膜錐体モデルのCMOS回路化2010

    • 著者名/発表者名
      長田春風、新田真浩、秋田純一、塚田章
    • 学会等名
      平成22年度日本生体医工学会北陸支部大会
    • 発表場所
      金沢大学(石川県)
    • 年月日
      2010-12-11
  • [学会発表] Adaptation of retinal cone with CMOS circuit.2010

    • 著者名/発表者名
      M.Nitta
    • 学会等名
      17th Asian Symposium on Ecotechnology
    • 発表場所
      Unazuki International Hall(Toyama)
    • 年月日
      2010-11-12
  • [学会発表] ヒト視覚系におけるマッハバンド発生機構の役割について2010

    • 著者名/発表者名
      青山健人
    • 学会等名
      平成22年度電気関係学会北陸支部連合大会
    • 発表場所
      福井高専(福井県)
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] 網膜錐体における順応機構のCMOS回路化2010

    • 著者名/発表者名
      新田真浩
    • 学会等名
      平成22年度電気関係学会北陸支部連合大会
    • 発表場所
      福井高専(福井県)
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] 二段型CPG電子回路モデルのPF層を除く簡約化について2010

    • 著者名/発表者名
      金子怜史、久保田真仁、前田義信、林豊彦、加納慎一郎、塚田章
    • 学会等名
      生体医工学シンポジウム2010
    • 発表場所
      北海道大学(北海道)
    • 年月日
      2010-09-10

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公開日: 2012-07-19  

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