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2010 年度 実績報告書

察するインタフェースに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500178
研究機関電気通信大学

研究代表者

金子 正秀  電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (90262039)

キーワード画像認識 / 人工知能 / 知覚情報処理 / 知能ロボティックス / ユーザインタフェース / 音源位置推定
研究概要

察するインタフェースに関して、下記の研究を行った。
1.対人行動における「察する」振舞
廊下や室内などの日常環境下において、ロボットが周囲環境(障害物や複数の歩行者)の状況に合わせて、同行者と並走する、後方を追従する、前に位置するなど同行者との相対的位置関係を臨機応変に変化させながら安全に移動する手法を考案した。レーザレンジファインダにより取得した距離情報に基づいて作成したX-Z平面画像を用いて、同行者の向きや同行者との位置関係、周辺人物の存在や速度を認識する。人工ポテンシャル法を使用して、引力と斥力の計算結果から移動方向の決定を動的に行えるようにした。
廊下の曲り角や部屋の出入口における出会い頭での衝突を防ぐために、マイクロホンアレーで受信した音のマイクロホン間音圧差の変化から、視覚では捉えられない物陰の状況をロボットに予測させる手法を考案した。音源尤度マップや視覚情報と組合せることで、状況に応じた適切な動作を選択できるようにした。
2.社会性を持った振舞
実演販売や演説などにおける複数人の聞き手の立ち位置を、頭上カメラによって撮影した画像を用いて把握し、より多くの聞き手が見易い位置関係となるようにロボットに自律的に聞き手の立ち位置を調整させる方法を考案した。ロボットは聞き手のパーソナルスペースに留意してより良い陣形のシミュレーションを行い、発話と音声認識によるインタラクションを通じて相手の反応に応じた立ち位置の誘導を行う。
複数のテーブルが配置された室内の任意の席に着席した複数人のユーザを対象にした挙手動作認識手法を考案した。個々のユーザの特定のために入室する人物をカメラで撮影し、服の色情報を取得する。ステレオカメラ及びレーザレンジファインダから得られる色情報と距離情報を用いて、入室してきた人物との対応付け、及び、胴体、頭部、腕の位置関係の検出に基づく挙手動作認識を行えるようにした。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (10件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Human interactions with a robot that recognizes differences between fields of view2010

    • 著者名/発表者名
      Jun-ichi Imai, Masahide Kaneko
    • 雑誌名

      Kansei Engineering International Journal

      巻: 10 ページ: 59-68

    • 査読あり
  • [学会発表] 聞き手の立ち位置関係を調節するロボット2011

    • 著者名/発表者名
      板谷友彰、金子正秀
    • 学会等名
      2011年電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      東京都市大学、東京
    • 年月日
      2011-03-14
  • [学会発表] 日常環境において同行者の動きに応じて安全に移動可能な自律移動ロボット2011

    • 著者名/発表者名
      高橋和也、金子正秀
    • 学会等名
      情報処理学会第73回全国大会
    • 発表場所
      東京工業大学(大岡山キャンパス)、東京
    • 年月日
      2011-03-02
  • [学会発表] 視野外の状況も考慮したロボットの自律的行動選択~音情報による物陰の人物の認識~2011

    • 著者名/発表者名
      渡部翔、金子正秀
    • 学会等名
      情報処理学会第73回全国大会
    • 発表場所
      東京工業大学(大岡山キャンパス)、東京
    • 年月日
      2011-03-02
  • [学会発表] 自律移動ロボットにおける視野外の状況も考慮した衝突回避-音情報による物陰の人物の認識-2011

    • 著者名/発表者名
      渡部翔、金子正秀
    • 学会等名
      映像情報メディア学会メディア工学研究会
    • 発表場所
      関東学院大学、関内メディアセンター、禎浜
    • 年月日
      2011-02-19
  • [学会発表] 複数人物が任意の向きで着席した室内における挙手動作認識2011

    • 著者名/発表者名
      肖凌、金子正秀
    • 学会等名
      映像情報メディア学会メディア工学研究会
    • 発表場所
      関東学院大学、関内メディアセンター、禎浜
    • 年月日
      2011-02-19
  • [学会発表] 聞き手の立ち位置関係を調節するロボット2011

    • 著者名/発表者名
      板谷友彰、金子正秀
    • 学会等名
      映像情報メディア学会メディア工学研究会
    • 発表場所
      関東学院大学、関内メディアセンター、禎浜
    • 年月日
      2011-02-19
  • [学会発表] 同行者との相対的位置関係を考慮した日常環境下でのロボットの自律的移動2010

    • 著者名/発表者名
      高橋和也、金子正秀
    • 学会等名
      2010年映像情報メディア学会冬季大会
    • 発表場所
      工学院大学、東京
    • 年月日
      2010-12-14
  • [学会発表] 動的環境に対する動・静止領域の確率的マッピングを用いた移動ロボットの自己位置推定2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤明久、金子正秀
    • 学会等名
      2010年映像情報メディア学会冬季大会
    • 発表場所
      工学院大学、東京
    • 年月日
      2010-12-14
  • [学会発表] Development of robot which recognizes user's false beliefs using view estimation2010

    • 著者名/発表者名
      Jun-ichi Imai, Masahide Kaneka
    • 学会等名
      World Automation Congress(WAC 2010), ISORA(International Symposium on Robotics and Applications)Track
    • 発表場所
      Kobe International Conference Center, 神戸
    • 年月日
      2010-09-20
  • [学会発表] 視界推定に基づいたユーザの誤信念の認識が可能な人間共生ロボット2010

    • 著者名/発表者名
      今井順一、金子正秀
    • 学会等名
      第12回日本感性工学会大会
    • 発表場所
      東京工業大学(大岡山キャ.ンパス)、東京
    • 年月日
      2010-09-12
  • [備考]

    • URL

      http://soybean.ee.uec.ac.jp/kaneko/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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