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2010 年度 実績報告書

視覚運動系における二者間実時間相互作用の制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20500180
研究機関富山高等専門学校

研究代表者

石田 文彦  富山高等専門学校, 専攻科, 准教授 (20345432)

キーワード生体生命情報学 / 知能ロボティクス / 神経科学 / コミュニケーション
研究概要

本研究は,人と人とのコミュニケーション成立条件の数理的理解とその工学的応用に向けての基礎研究である.生物の生存に不可欠な実時間情報処理とコミュニケーションが密接に関係していることに着目し,実時間情報処理の数理的本質を理解し,それを支える処理要素を探求することを目的とする.本年度の成果は以下の通りである.
1追跡運動モデルにおいて,誤差フィードバック要素とターゲット速度フィードフォワード要素にリズム成分を与え各リズム要素の周波数,位相差を変え数値実験を行った.その結果,ターゲット位相に対する手動運動の位相プロファイルの形状はフィードフォワード要素の影響が強く,両者のリズム周波数がターゲット周波数と同一もしくは2倍のときで,かつ,ある程度相補的に働くときに運動先行性を示した.これは,生体の感覚運動システムにおいて,フィードバックとフィードフォワード制御が同時ではなく,相補的に働いていることを示唆する.
2視覚提示条件を変えた円運動に対する二者間実時間相互作用実験を行った.ターゲット表示を断続的にすると,速度相関がよくなり,協調的に動作する様子が見られた.ターゲット表示を断続的にしたターゲット追跡運動では,先行性が強く観測されるので,二者間協調には運動先行性が重要な役割を担い,かつ,視覚提示を変化させることで,被験者の予測強度を変えることで二者間協調状態を制御できる可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 視覚運動系は過渡誤差を最小にする過程で運動先行性を獲得する2011

    • 著者名/発表者名
      石田文彦, 沢田康次
    • 学会等名
      第23回自律分散システムシンポジウム
    • 発表場所
      北海道大学(札幌市)
    • 年月日
      2011-01-29
  • [備考]

    • URL

      http://www.ishidaflab.com/home/research-in-japanese/no20500180

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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