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2009 年度 実績報告書

情報技術と経済成長:利用サイドと提供サイドの実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 20500229
研究機関九州大学

研究代表者

篠崎 彰彦  九州大学, 大学院・経済学研究院, 教授 (00315045)

キーワードIT(情報技術) / 企業改革 / 生産性 / 経済成長 / 放送・通信 / コンテンツ / 産業連関分析
研究概要

本研究の目的は、情報技術(IT:Information Technology)革新が経済成長に及ぼす影響について、利用サイドと提供サイドの両面から産業や企業レベルの実証分析を深め、日本の経済産業・企業の特徴と成長戦略実現に向けた課題を明らかにするものである。
2年目となる平成21年度においては、次の三点に取り組んだ。第一に、平成21年3Aに刊行された平成17年産業連関表(確報)を用いて、IT提供サイドの産業における生産誘発力や雇用誘発力を計測した。さらに、固定資本マトリクスを用いて、情報サービス産業の設備投資による生産誘発力の計測も行った。第二に、IT利用サイドの企業に関する日、米、独、韓の国際比較分析として、国際アンケート調査の個票データをもとに、それぞれ四力国別に、企業改革の有無がIT導入効果の有無に統計的に有意な影響を与えているかどうかの検定作業を行った。これらと並行して、第三に、関連する国内外の研究者、研究機関、公的機関、企業への精力的な聞き取り調査を実施した。
これらの調査・研究活動の結果、IT提供サイドでは、雇用誘発力の高い上位レイヤーの情報サービス活動が盛んになり、データ・センターへの集約化も進展していること、地球環境問題や情報の価値化がこうした動きを促進しているとみられること、また、IT利用サイドでは、日本企業では諸外国と比べて、企業改革の有無がIT導入効果の有無に影響する傾向が強いことなどが明らかとなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] IT関連産業の経済波及効果」:産業連関表による1990年がら2005年までの分析2010

    • 著者名/発表者名
      篠崎彰彦, 山本悠介
    • 雑誌名

      経済学研究 第76巻4号

      ページ: 67-82

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      篠崎彰彦
    • 雑誌名

      「課題解決と成長戦略のカギをにぎるIT」『情報経済研究』(日本経済研究センター)

      ページ: 2-30(総ベージ数155)

  • [雑誌論文] 国際比較による企業改革とIT導入効果の実証分析:アンケート調査結果のスコア化による日米独韓企業の特徴2009

    • 著者名/発表者名
      篠崎彰彦, 山本悠介
    • 雑誌名

      InfoCom REVIEW No.48

      ページ: 26-47

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 企業投資と日本経済の中期成長率:情報技術への投資加速を織り込んだシミュレーション」九州経済学会『経済学研究』第76巻1号2009

    • 著者名/発表者名
      篠崎彰彦, 飯塚信夫
    • 雑誌名

      経済学研究 第76巻1号

      ページ: 99-124

  • [学会発表] 経済成長とIT:利用と提供の両面からみたマクロ分析2009

    • 著者名/発表者名
      篠崎彰彦
    • 学会等名
      平和と安全を考えるエコノミストの会(EPS)
    • 発表場所
      帝国ホテル
    • 年月日
      2009-08-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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