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2009 年度 実績報告書

オカダンゴムシにおける触角を用いた空間認知についての行動学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500236
研究機関信州大学

研究代表者

森山 徹  信州大学, ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点, 助教 (20325898)

キーワードオカダンゴムシ / 空間認知 / 触角 / 自動追尾 / 三次元解析 / 画像解析 / 探索
研究概要

本研究の目的は、オカダンゴムシが、触角による外界探索を通して、マウスが持つ認知地図のような外界の内部モデルを構築し、物体の配置を知る能力を持つことを行動実験により明らかにすることである。本年度は、同実験において、触角による外界探索様式を詳細に調べるための、個体自動追尾撮影システムの改良に取り組んだ。システムは、触角先端の三次元座標を取得するために、実験中の触角運動を詳細に撮影することを目的とする。実験装置上方の「位置計測カメラ」は、実験装置全体を撮影し、「画像処理ボード」が個体の位置をリアルタイムで計測する。同ボードから個体の位置を取得した「パソコン」は、2台の「電動スライダ」を制御し、位置計測カメラに隣接して配置される「撮影カメラ1,2」を個体の直下へ移動させる。撮影カメラ1,2で撮影された触角の画像はファイルとして同パソコンへ保存される。その後、三次元位置計測ソフトウェアが約30msごとに二種の画像ファイルから触角先端を検出し、その三次元座標を算出する。今年度は、画像処理ボードによる個体の認識を行うソフトウェアの改良を次のように行った。1.事前画像を取得する。2.一定の時間間隔をおいて事後画像を取得する(設定ファイルにて指定)。3.事前、事後画像間の差分画像を生成する(絶対値を取得)。4.差分画像を二値化する。5.以前動作した場所から一定の範囲の差分画素を積算し重心を計算する。対象移動位置は、対象が急に領域内の離れた場所に移動することがないことを前提として設定した。以前対象が位置した場所を設定し、時間経過とともに範囲を広げて対象の位置を検索した。これらの作業により、個体の自動追尾がより正確に行われるようになった。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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