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2008 年度 実績報告書

思い出工学の心理学的基盤に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 20500238
研究機関成城大学

研究代表者

野島 久雄  成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (30407613)

キーワード思い出 / 認知科学 / アーカイブ
研究概要

人にとって大切な思い出を記録し、保存し、そしてそれをその人個人および社会のために有意義に活用するための手法を検討するための基本的な枠組みの検討を進めた。具体的には、(1)人にとっての思い出の意味を考える【思い出の心理学】、(2)人がどのように思い出を保存・管理しているかを明らかにする【思い出の技術】、(3)テクノロジーを利用して思い出を保存するための【思い出の工学】のうち、本年度は、(1)と(2)を中心に進めた。具体的には、成城大学で行っている社会人向けのコースである「学びの森」での活動から得られた知見をベースに思い出のもつ心理的な意味とその実践手法についての考察を行うとともに、社会人(40歳以上が大半を占める)と学生(20歳前後)を対象とした思い出の保存プロジェクト(エピソードを含めた思い出の写真をカルタないしはトランプとして作品にする)を実施した。現時点では、多様な思い出のあり方を明らかにすることを主な目的としているため、若干の試行錯誤を含んでいるが、極めて興味深い知見が得られつつある。次年度以降でさらに理論的な検討を進める予定である。
なお、本研究テーマの目的の一つとして、「個人の思い出を社会的な資産として活かす」ということがある。そのための広報活動として、新聞(日経2008年9月19日夕刊、朝日2009年1月25日)、雑誌(ハウジングトリビューン、2008年12月上旬、下旬号)に協力し、思い出の意味・思い出工学についてのこれまでの検討成果についての報告をしている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 個人の思い出から社会の思い出へ : 思い出の心理学と博物館2009

    • 著者名/発表者名
      野島 久雄
    • 雑誌名

      歴博 152

      ページ: 12-14

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 熟達 : 人がプロフェッショナルになるために必要なこと2009

    • 著者名/発表者名
      野島 久雄
    • 雑誌名

      修猷 140

      ページ: 18-41

  • [学会発表] 建物はどのように変容するのか2008

    • 著者名/発表者名
      新垣紀子, 野島久雄
    • 学会等名
      日本認知科学会大25回大会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2008-09-06
  • [備考] (思い出トランプ)

    • URL

      http://www.nozy.org/trump/

  • [備考] (学びの森プロジェクト)

    • URL

      http://www.nozy.org/manabi/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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