研究課題/領域番号 |
20500239
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
岡田 浩之 玉川大学, 工学部, 教授 (10349326)
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研究分担者 |
大森 隆司 玉川大学, 工学部, 教授 (50143384)
岩橋 直人 独立行政法人情報通信研究機構, 知識創成コミュニケーション研, 専門研究員 (90394999)
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キーワード | 刺激等価性 / 対称性推論 / ロボカップ@ホーム |
研究概要 |
(1)乳児の条件性弁別学習における対称性バイアスの起源の解明乳児の視線方向と注視の停留時間によって呈示映像が切り替わるような刺激を用い、乳児に能動的に条件性弁別学習をさせ、対称性が獲得される発達過程を明らかにする手法の検討および予備的調査を行った。乳児の視線方向、注視の停留時間、瞳孔の変化などを計測対象とする。これらの視線情報の検出のためにTobiiアイトラッカー(視線検出装置)を使用し、乳児が見ただけで興味を惹くような刺激を作成した。Tobiiアイトラッカーによる視線検出では、実験協力者に負担をかけるようなカメラや部品を装着する必要はなく、乳幼児でも簡便に視線を計測可能である。予備実験を検討したところ、調査への全所要時間は60分/人・日以内であり、乳児への特段の負荷も認められなかったため、21年度から本格的な調査に入る。なお、20年度の予備的実験の結果を受け、玉川大学倫理委員会において本実験が承認された。 (2)移動ロボットに実装することによる工学的応用 コミュニケーションの対称性にヒントを得た、統計的音声学習機能による話者を特定しない自然な音声対話を提案し、コミュニケーションロボットに実装した。2008年5月に沼津市(静岡県)で開催されたロボカップジャパンオープン2008@ホームリーグにおいて優勝し、さらに、7月に蘇州市(中国)で開催された世界大会でも、日本から唯一の出場チームとして優勝の栄冠を勝ち得た。
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