• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

共同作業型の多人数インタラクションを対象とした役割構造抽出の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500247
研究機関独立行政法人情報通信研究機構

研究代表者

鈴木 紀子  独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルメディア研究センター超臨場感システムグループ, 専門研究員 (80374106)

研究分担者 馬田 一郎  独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルメディア研究センター超臨場感システムグループ, 専攻研究員 (40374110)
キーワード共同作業 / 多人数インタラクション / 役割構造の抽出 / ユビキタスセンサ / 非言語情報 / 発話行動 / 視線行動 / 身体配置
研究概要

本年度は主に、発話・視線行動から共同作業過程におけるリーダーを特定する方法を提案した。
(1)共同作業における役割抽出アルゴリズムを考案する一環として、リーダーは誤りの発見・修正という問題提起・解決に関するコミュニケーション行動を通して発現するという仮説を立てた。この仮説を検証するために、先行実験の2例のデータにおいて,誤りの発見から修正に至るまでを「誤り修正区間」と設定した。さらに、この誤り修正区間における作業者の発話および視線行動の分析を行なった。その結果、(a)他の成員より早く誤りに気づき、かつそれを発話により指摘すること、(b)誤りを指摘した発話に対して、他の成員から発話・視線の双方により承認を得ること、がリーダーの発現に大きく寄与しているという知見を得た。国内査読付会議および国際会議で、上述の研究成果の発表を行なった。
(2)先行実験のデータにおいて、モーションキャプチャシステムを利用して取得した位置計測情報に基づき、頭部・身体の向き等の身体配置に関するラベル付与に着手した。Z軸方向からXY平面に正射影した場合の3名の作業者間の距離や重心の変化の分析を開始し、国内査読付会議に投稿した。
(3)発話行動・視線行動のラベリングの結果に、身体配置情報のラベルを加えた言語・非言語情報の統合に向けた準備を開始した。
(4)学会誌・論文誌等を用いて多人数インタラクションの分析の関連研究の動向を調査した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Verbal and nonverbal behaviors in group work : a case study of leadership through the assembling process2008

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, Noriko
    • 雑誌名

      The 6^<th> international conference of cognitive science

      ページ: 262-265

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 集団作業における言語・非言語行動の分析:リーダーの発現に関する一考察2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木紀子
    • 雑誌名

      日本認知科学会第25回大会

      ページ: 280-285

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi