研究課題
本研究の意義は、高次元Aggregation Operatorを開発し、クラスタリングモデルへ適用して実用化を図ることである。また、より汎用性を高めるため、一般化したAggregation Operatorを提案することである。従来、統計・確率の分野で提案されてきた確率的測度空間に基づくノルムは、数学的見地で研究がなされてきたが、より一般的に表現したAggregation Operatorについては、ヒルベルト空間上の測度が未だ開発されていない。そこで、高次ヒルベルト空間におけるAggregation Operatorを開発しようとするものである。本年度は、一般化Aggregation Operatorを定義し、クラスタリングモデルへの応用を行った。また、一般化クラスタリングモデルの性質と、従来のクラスタリングモデルの関連性を解析した。応用として、ノイズが多くデータの明確な構造抽出が困難であるとされる脳波データに適用し、人間の思考判別に対して、応用可能であることを示した。さらに、大規模データへの適用可能性を検証するため、時系列画像データを用いて、応用可能性を調査した。その際、高次元データの次元縮約に当たり、主成分分析に高次元の距離構造を導入することで、新たな手法を開発した。これらの成果を、論文誌に公表し、さらに、招待講演を含む国内外の国際会議、学会発表で公表した。その際、The 6th International Symposium on Management Engineeringにおいて、Excellent Paper Awardを受賞した。さらに、学生の発表が、2009年に開催された5th International Workshop on Computational Intelligence & Applicationsにおいて、Best Student Presentation Awardを受賞した。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (7件)
Springer-Verlag, Berlin Heidelberg(Germany)
ページ: 71-80
Developments in Fuzzy Clustering, VEVER, Minsk(Belarus)
ページ: 56-73
Intelligent Engineering Systems through Artificial Neural Networks, The American Society of Mechanical Engineering(ASME)Press, New York(USA) 19
ページ: 75-82
The 6th International Symposium on Management Engineering, Dalian, China, 2009(Excellent Paper Award受賞)
FUZZ-IEEE2009, The IEEE International Conference on Fuzzy Systems
ページ: 421-426
5th International Workshop on Computational Intelligence & Applications 2009(Best Student Presentation Award受賞)
ページ: 127-131