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2009 年度 実績報告書

概念形成の脳内メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20500293
研究機関順天堂大学

研究代表者

陸 暁峰  順天堂大学, 医学部, 客員准教授 (20360703)

研究分担者 北澤 茂  順天堂大学, 医学部, 教授 (00251231)
キーワード概念形成 / 大脳皮質前頭葉 / 前頭葉損傷 / 反応時間 / 単一神経細胞記録 / 人の被験者 / サル
研究概要

本研究では、図形の大きさ(size)を区別することにより大小の概念(size concept)を形成するような認知機能に関する神経メカニズムを解明することを目的とした。開発した課題(task)では、形状は同一で大きさの異なる2つの刺激対象を提示し、大きい方、もしくは小さい方を選択させる。また、数種類の刺激対象を用いて、反復して行なう練習による、大小の概念を被験者に抽出させる。
平成21年度は、具体的に以下の研究計画を実施した。まず、大小の概念形成の課題をニホンザルに訓練した。課題の成功率をあげるために努力しながら、前頭前野の46野や9野からから神経活動の記録を用意した。課題の成功率が80%以上になってから、単一神経細胞活動の記録を行う。次に、前頭葉が損傷された患者における、脳の損傷された領域が大小の概念形成課題の遂行に与える影響を調べることを着目した。ニホンザルに訓練するときに使われた課題を人の被験者に使えるように改造しており、すでに一部分の患者に概念形成課題に遂行させ、記録された行動データ、主に概念形成の課題を実行する際のエラーのパターン、反応時間および運動時間を解析した。
今年度では、十分に訓練した動物に単一神経細胞活動の記録を行い、神経細胞活動と行動課題の関連を詳細に解析する。一方、人の被験者の集まりと分類を集中し、異なる損傷された領域が課題遂行に与える影響を詳細に解析する。動物から記録された神経活動の結果と人の被験者から集めたデータを有効に検討し、大小の概念形成に関与する脳の領域とその神経メカニズムを明らかにする。この研究の研究成果を国際学会や科学雑誌に発表する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The effect of marker size on the perception of an empty interval2009

    • 著者名/発表者名
      Ono F., Kitazawa S.
    • 雑誌名

      Psychon Bull Rev. 16(1)

      ページ: 182-9

    • 査読あり
  • [学会発表] Frontal activity and intelligence in action -Neuronal mechanisms of higher aspects of motor control2009

    • 著者名/発表者名
      陸暁峰
    • 学会等名
      Grant Rounds
    • 発表場所
      University of Minnesota, Minneapolis, USA
    • 年月日
      2009-05-21

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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