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2010 年度 実績報告書

網膜内領域特異化の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20500299
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

作田 拓  基礎生物学研究所, 統合神経生物学研究部門, 助教 (40343743)

キーワード網膜視蓋投射 / CBF2 / 領域特異化 / 網膜 / ニワトリ
研究概要

網膜視蓋投射マップは網膜内領域特異化、軸索ガイダンス、軸索分枝形成、神経回路リファイメントといった過程を経て完成する。申請者は、これまでの研究から網膜内領域特異化・軸索ガイダンスといった網膜視蓋投射マップ形成の前半過程の分子機構について、CBF2による網膜耳側領域特異化機構を除き、その全容を解明することに成功した。本研究は、申請者が明らかにしたCBF1による網膜内領域特異化の分子機構の解明(Takahashi et al.,Development,2003)と対をなすものであり、網膜視蓋投射マップ形成の前半過程の分子機構を完全に理解する上で必要不可欠なものである。本年度は、昨年度に引き続き、CBF2の作用機序の解析を行った。その結果、CBF2が網膜内で転写抑制因子として機能し、CBF1、GH6、SOHo1、ephrin-A5、EphA3といった遺伝子の発現を制御していることが明らかとなった。さらにCBF1の場合と異なり、CBF2にはBMPシグナルを阻害する活性がないことも明らかにした。さらに眼胞前側のFGFシグナルと後側のWntシグナルによって、CBF1とCBF2の領域特異的発現が決定されていることも明らかにした。以上の結果とこれまでの研究成果を合わせて、網膜内領域特異化の遺伝子カスケードの全容を解明することに成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://niwww3.nibb.ac.jp/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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