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2008 年度 実績報告書

代謝型グルタミン酸受容体7型遺伝子欠損マウスにおける性行動異常のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20500313
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

時田 美和子 (馬杉 美和子)  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (10420712)

研究分担者 坂本 浩隆  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (20363971)
キーワードmGluR / 性行動 / 攻撃行動 / 社会的行動
研究概要

mGluR7遺伝子欠損マウスは繁殖が困難であるが、このマウスの性行動異常の原因として以下の可能性を考えている。
仮説I.「海馬および視床下部・下垂体・副腎系のいずれかの部位の異常」
仮説II.「生殖器系の異常」
仮説III.「上記1以外の脳の部位の異常」
この3つの可能性を検証する第一段階として、性行動の詳細を解析した。
1.雄の性行動を解析したところ、雌の追尾、マウント、挿入、射精のいずれにおいても低下傾向にあった。しかしながら、野生型およびmGluR7遺伝子欠損マウスの雄と野生型の雌マウスとの組み合わせによる繁殖能力を検討したところ、野生型同士と比べて頻度は低下するもののmGluR7遺伝子欠損マウスの雄と野生型の雌の間においても繁殖は可能であった。
2.雌の性行動を解析したところ、mGluR7遺伝子欠損マウスにおいて雄のアプローチに対するロルドーシスなどの受容性が低下傾向にあった。
3.性行動の解析において、mGluR7遺伝子欠損マウスが野生型と比べて攻撃性が低下傾向にあることが観察された。
4.以上の結果より、mGluR7遺伝子欠損マウスにおける性行動の異常は仮説IIの生殖器系の異常ではなく、仮説IあるいはIIIが原因となると考えられる。
5.今後は性行動のみならず、攻撃行動などの社会的行動の解析を追加して、行動解析を詳細にすすめる。また、性行動および攻撃行動のいずれもが嗅覚系に強く依存することが知られているため、嗅覚の異常の有無を解析する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Steroid receptor signalling in the brain-lessons learned from molecular imaging.2008

    • 著者名/発表者名
      Kawata M
    • 雑誌名

      J Neuroendocrinol. 20

      ページ: 673-6

    • 査読あり
  • [図書] SDS-digested freeze-fracture replica labeling (SDS-FRL). In Handbook of Cryo-preparation Methods for Electron Microscopy2008

    • 著者名/発表者名
      Fukazawa Y
    • 総ページ数
      567-86
    • 出版者
      CRC Press

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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