研究課題
基盤研究(C)
有髄神経のランビエ絞輪パラノード部に局在する膜タンパクCasprの遺伝子に変異を持つ突然変異マウス(shambling;shm)の中枢ならびに末梢神経系を生後早期から老齢期において研究し、マウスの進行性の病変との関連を検討した。神経症状の発症した直後の生後早期には、パラノード部におけるパラノードジャンクションの欠失や構成タンパクの局在・発現減少がみられた。しかしながら、神経症状が重篤となった加齢期のマウスでは、パラノード部の異常のみならず、神経線維軸索内の封入体形成、さらに小脳プルキンエ細胞の消失が観察された。従って、Caspr遺伝子の変異は生後早期にはパラノード構造の異常をもたらし、これが月齢とともに進行して、神経線維軸索の異常や細胞死をもたらすことが明らかとなった。
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Journal of Neuropathology and Experimental Neurology. 68(11)
ページ: 1207-1218