研究概要 |
1,インスリン作用と血糖値の関係を表すモデルの作成 正常血糖域クランプ法を行い、血中インスリン濃度とブドウ糖注入率の関係から、以下のモデルを作成、解析を進めた。すなわち、血中インスリン濃度と、実際にインスリン作用を発揮する末梢のインスリン濃度のtwo-compartment modelを作成することにより、1次遅れを有するmodelを作成した。これまでの正常血糖域クランプ法など血中インスリン濃度とブドウ糖注入率との関係が明らかなdataを収集し、血中インスリン濃度とブドウ糖注入率との関係のインディシャル応答をシミュレートし、最小自乗法によりtwo-compartment modelの各係数を算出した。 2.新たなインスリン抵抗性の分子生物学的なマーカー検索 正常血糖域クランプ法を用いてインスリン抵抗性を評価した症例のサンプルより、新たな分子生物学的なマーカーを検索したが、インスリン抵抗性と関連したマーカーは発見できなかった。次年度も継続して、マーカー検索を行う予定である
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