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2008 年度 実績報告書

高機能3次元内視鏡システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20500398
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

吉澤 徹  埼玉医科大学, 保健医療学部, 教授 (80020387)

研究分担者 若山 俊隆  埼玉医科大学, 保健医療学部, 助教 (90438862)
キーワード内視鏡 / 三次元形状測定 / 偏光計測 / 内外面形状測定
研究概要

本研究は、病変部分における三次元形状と光学特性を瞬時に定量評価する内視鏡の開発を行っている。初年度は、φ10mmの小型内面形状測定装置の開発を行った。光セクショニング面を検出する計算アルゴリズムの中に、フィッティングとしてガウス関数を導入することで、10μm程度の分解能が得られた。この結果は、ガウスフィッティングを行う以前の分解能の1/10に相当し、本原理の有効性を明らかにした。さらに、小型内面形状測定装置における角度補正法を提案した。これは偏光計測で知られるエリプソメトリーの概念を用いたもので、基準となるリングゲージから装置が、どの方向に、かつ、どの程度傾いているかを定量的に測定することを可能にした。得られた結果とMEMSの角度センサの信号とを相互に解析すれば、曲がりくねった複雑な人体の三次元形状測定が実現されると期待している。さらに、コーンミラーおよび半導体レーザからなるリングビームデバイスと1対の凹面円錐ミラーおよび本装置を組み合わせれば、工業応用ではあるが、特殊パイプの内外面形状を測定した。この手法によって測定対象の肉厚測定を実現した。一方で、病変部分の光学特性、特に偏光特性を計測するための光学系および計算アルゴリズムも導出している。今後は、病変部等における三次元形状と偏光特性の関係を明らかにする予定である。以上のような研究活動を進める中で、保健医療学分野において本装置のさらなる小型化の要求が生じたため、現在φ3mmの装置の開発も同時進行している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Simultaneous measurement of internal and external profiles using a ring beam device2008

    • 著者名/発表者名
      T. Wakayama
    • 雑誌名

      Proceedings of SPIE Volume7066

      ページ: 70660D1-6

  • [雑誌論文] Moire topography using a liquid-crystal-grating based frequency modulation technique2008

    • 著者名/発表者名
      F. Kobayashi
    • 雑誌名

      Proceedings of SPIE Volume7063

      ページ: 70630D1-6

  • [学会発表] リングビーム素子を用いた小型内面形状測定法の開発(第2報)-幾何学的な考察の導入-2009

    • 著者名/発表者名
      若山 俊隆
    • 学会等名
      精密工学会
    • 発表場所
      中央大字(後楽園キャンパス)
    • 年月日
      2009-03-13
  • [図書] Handbook of Optical Metrology Principles and Applications2009

    • 著者名/発表者名
      T. Yoshizawa
    • 総ページ数
      730
    • 出版者
      CRC Press Taylor & Francis Group
  • [産業財産権] 三次元形状測定装置2009

    • 発明者名
      若山 俊隆, 吉澤 徹
    • 権利者名
      埼玉医科大学
    • 産業財産権番号
      特願2009-56756
    • 出願年月日
      2009-03-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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