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2009 年度 実績報告書

量子ドットを用いた腫瘍画像診断のための複合ナノ・バイオプローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20500415
研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

RUMIANA Bakalova  独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 主任研究員 (30469936)

キーワード量子ドット / 大腸癌 / マルチモーダル / MRI / 蛍光イメージング / in vivoイメージング / 腫瘍
研究概要

我々は、2つのマルチモーダル量子ドットプローブ(QD-probe)を動物実験におけるがんイメージングに適用し、蛍光イメージング(IVIS Imaging System、ジェノジェン社)と7テスラによる磁気共鳴画像(MRI)にて撮像した。次のような動物実験モデルを使用した。Nude mice(Balb6)にcolon-26 cancerを皮下移植した。腫瘍は、移植後5日で約2mmに、10日で約5-6mmに成長し、これらの両方について検討した。マウスは、1-1.5%のisofluraneにて持続的に麻酔され、蛍光イメージングおよびMRIが撮像された。シリカによりシールドされた量子ドットはcarbodiimide合成によりポリエチレングリコールとB72.3が結合され、マウスの尾静脈より、蛍光イメージングに対しては1.6nmol QD/kg、MRIに対しては、1umol QD/kg b.w.が投与された。投与直後、マウスは蛍光イメージングとMRIの両方でもう一度計測された。蛍光イメージングでは、colon26細胞株移植10日後となる腫瘍系5mmを可視化する事が出来た。信号雑音比は、腫瘍部で2.5倍だった。MRIでは、colon26細胞株移植5日後となる腫瘍系2mmの早期腫瘍を可視化する事が出来た。
本プローブは、まだ肝臓に多く集まるという問題点がある。その問題点を解決するためには、より大きな分子量のPEGを使うか、より長期間、PEG2000の欠損がないようにプローブの安定性を維持する条件を見出すことが必要と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Multimodal quantum dot probe for imaging of colon cancer2009

    • 著者名/発表者名
      Bakalova R., Zhelev Z., Kokuryo D., et al.
    • 学会等名
      4th European Molecular Imaging Meeting
    • 発表場所
      Barcelona, Spain
    • 年月日
      20090527-20090530
  • [学会発表] Multimodal quantum dot probe for optical imaging and MRI of colon cancer2009

    • 著者名/発表者名
      Bakalova R., Zhelev Z., Kokuryo D., et al.
    • 学会等名
      JSMI
    • 発表場所
      Tokyo, Japan
    • 年月日
      20090500

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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