研究課題/領域番号 |
20500421
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
千田 彰一 香川大学, 医学部附属病院, 教授 (30145049)
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研究分担者 |
舛形 尚 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (70263910)
合田 文則 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (90294769)
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キーワード | メタボリックシンドローム / 心血管機能 / 超音波 / 心血管危険因子 |
研究概要 |
1.超音波血流ドプラ信号の相互相関係数計測による心機能評価と動脈硬化評価 臨床例において超音波血流ドプラ法による左室拡張能指標と網膜動脈などの動脈硬化との関連性について検討した。狭心症、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の心機能と動脈硬化の関連性を高血圧、脂質代謝異常、糖尿病、肥満、喫煙、家族歴などの危険因子とともに検討を行った。動脈硬化指標として確立されたCardio-ankle vascular index (CAVI)や網膜動脈の動脈硬化病変と比較し、超音波血流ドプラ信号の相互相関係数計測による心機能および動脈硬化評価の有用性を検討した。 2.メタボリックシンドロームでの心機能評価と動脈硬化評価 1)従来の動脈硬化指標と心機能計測 対象症例を安静仰臥位にて通常の心臓エコー検査を行い、左室、大動脈形態の記録を行い、特に左室肥大、左室拡張能などの心機能指標の計測を行った。引き続き頚動脈エコー検査を行い、頚動脈のintima-media thickness (IMT)で動脈硬化の定量評価を行った。同時に、Cardio-ankle vascular index (CAVI)を用いて脈波速度を計測し大動脈硬化度を計測した。 2)超音波血流ドプラ信号の相互相関係数による心機能評価と動脈硬化評価 対象症例に対して我々が開発した超音波血流ドプラ信号の相互相関係数計測装置(日立メディコ社製:HITACH EUB 8000搭載)を用いて左室流入血流の伝播速度計測から左心機能評価を行った。左室流入血流伝播速度を計測し、左室拡張能を評価する。従来の心エコー計測から得られた左室拡張能指標と比較し、本法から得られる心機能指標は偽正常化などの限界が認められず、臨床上有用と考えられた。
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