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2008 年度 実績報告書

高周波誘導法を用いた腎癌の低侵襲焼灼治療システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20500423
研究機関愛媛大学

研究代表者

猶原 隆  愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (50093935)

研究分担者 渡部 祐司  愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (20210958)
前原 常弘  愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (40274302)
キーワード癌治療 / ハイパーサーミア / ラジオ波焼灼療法 / 発熱シミュレーション / 高周波誘導焼灼療法 / 磁性体針 / 動物実験
研究概要

今年度、本研究において実施した実験内容、及び得られた主な結果は下記の通りである。
1.チタンで被覆した焼灼用磁性体針の設計と試作
一定の厚みがあるチタン管で磁性体(SS400)を被覆することで、高い発熱特性(〓T)を保持したまま『形状磁気異方性』の効果を低減できることが明らかとなった。本研究の範囲内では、『R=0.56』(R:チタン管の外径と内径の比)の場合が最も優れた昇温特性を示した。チタン管の厚さを変化させることは、磁場エネルギーの『浸透深さ』に大きな影響を与える。本研究によって、磁束方向に対して無方向性の発熱特性を有する焼灼用磁性体針の製作が可能となった。
2.臨床用装置の試作・改良と高周波誘導加温実験
曲面型コイルを体表に押し当てる方式と体内挿入型の双方について、装置の試作・改良を行った。これらを用いた加温実験により、深部臓器癌である腎癌のより低侵襲な治療が実現する可能性があることが分かった。ウサギを用いた動物実験において、高周波誘導焼灼法による肝臓の選択的な凝固壊死が観察された。
3.磁性体針の発熱特性とシミュレーション
深部臓器癌に高周波誘導焼灼法を適用する場合,精密な温度制御技術の確立が不可欠である。焼灼用磁性体針の発熱特性とその機構に関する基礎データを得るため,各種の純金属,及び合金丸棒を用いた交流磁場中での発熱実験とシミュレーションによる解析を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 金属材料の交流磁場中での発熱とシミュレーション2009

    • 著者名/発表者名
      猶原 隆, 他5名
    • 雑誌名

      工学ジャーナル(愛媛大学工学部紀要) 8

      ページ: 54-58

  • [雑誌論文] がんの焼灼治療への応用を目的とした発熱磁性材料の開発2008

    • 著者名/発表者名
      平澤英之, 他5名
    • 雑誌名

      材料の科学と工学(日本材料科学会誌) 45

      ページ: 26-31

    • 査読あり
  • [学会発表] 金属管にフェライトを充填した針状材料の誘導加熱シミュレーション2008

    • 著者名/発表者名
      小山 貴司, 他5名
    • 学会等名
      日本金属学会・2008年秋期(第143回)大会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2008-09-24
  • [学会発表] 金属材料の交流磁場下での発熱とシミュレーション2008

    • 著者名/発表者名
      西岡 光輝, 他5名
    • 学会等名
      日本金属学会・2008年秋期(第143回)大会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2008-09-24

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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