研究概要 |
診断用だけでなく治療に応用するためのカテーテル型超音波医用装置を開発するためには、短いパルスを効率よく収束することが可能な微細超音波送受波用探触子を開発する必要がある。この目的のために、広帯域な周波数特性を持つ音波を効率よく収束する音響レンズを設計し、その特性を計測した。 今年度は、光学設計ソフトで設計した3枚の音響レンズに関し ○中心周波数1MHz,直径40mm(実際使用時の1/4)の音響レンズを試作した。○このレンズの波動理論による精密音場解析を行った。○広帯域ハイドロフォンと測定精度50ミクロンの3次元精密移動装置を使用して、試作レンズの精密音場測定を行った。 これらの結果から、波動理論と実測値は良く一致することがわかった。なお、上記の研究を行うにあたり以下の計算法の開発研究を行った。 1)FDTD法における3次元音場並列型計算処理演算法の開発 2)PE法による3次元音場ならびに実波形計算法の開発 3)本科研費で購入したPCクラスターを使用した数値計算 さらに、複合音響レンズの設計に関する基礎資料を得るにとができた。
|