研究概要 |
1.視標に対する頭部眼球運動では、高齢者では垂直方向の運動で、頭部眼球運動の開始に先行して足圧中心の移動の開始予測的姿勢制御(Anticipatory Postural Adjustment:APA)がおこり、若年者に比べて上方視の場合に前脛骨筋の筋活動の先行が見られた。 2.姿勢調節の学習効果について調べた結果,訓練しなかった非利き手にもパフォーマンスの向上が見られ学習効果の転移がみられた。また,それに伴いAPAの出現が早期化し,学習効果の転移には姿勢制御システムの関与が示唆された。更に,その変化は3ヶ月後も保持されたことから,これらの変化には中枢神経系が関与する可能性が示唆された。
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