研究課題
基盤研究(C)
本研究は1) 嚥下運動における大脳-CPG 連関の神経メカニズムを解明し、2)種々の嚥下障害患者での大脳-CPG 連関障害を分析し、3)CPGをターゲットとした分子薬理学的治療法の開発、及び4) 大脳-CPG 連関をターゲットとする治療デバイス(大脳-CPG-末梢神経の経時刺激、ロボティックスへの応用)の開発を目指すものである。本研究の結果から、命令嚥下(Command Swallow)は非命令嚥下(Noncommand Swallow)と異なるメカニズムで制御されている可能性が示唆された。特に嚥下障害患者ではしばしば努力性嚥下(≒自己キューによる命令嚥下、随意嚥下)を伴い、嚥下を意識した運動開始にあたって大脳がどのように関与するかは、嚥下障害における延髄central pattern generatorの関与を考える上で重要である。特に実際の嚥下障害へのリハビリテーション・治療を考える場合に、命令嚥下が困難となる場合には非命令嚥下を誘発させる方法(アイスマッサージなどはその可能性がある)を診療に取り入れることが必要性が明らかになってくる。嚥下運動の脳活動を解明することにより、現在は積極的治療法のない嚥下障害について、新たなアプローチ法の開発につながる結果であった。
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