研究課題/領域番号 |
20500453
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大渡 昭彦 鹿児島大学, 医学部, 助教 (30295282)
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研究分担者 |
池田 聡 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00343369)
吉田 輝 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 助教 (40347109)
川平 和美 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 教授 (20117493)
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キーワード | マイクロダイアリシス / 神経伝達物質 / 脳の可塑性 / 運動療法 |
研究概要 |
今年度は、マイクロダイアリシス法を使用して神経伝達物質がトレーニングの有無でどのように変化するかを、ノルエピネフリン、ドーパミン、セロトニンを同時に測定できるシステムを使用し、トレッドミル運動のトレーニングを1週間行うことにより、同じ運動量でトレーニング前後にモノアミンの動向に変化がみられるかを検討した。測定部位は線条体・海馬とした。 線条体での結果は、ノルエピネフリンの変化は少なすぎて検出が難しく、ドーパミンとセロトニンでもトレーニング前後に大きな変化は認められなかった。海馬ではドーパミンに変化が認められなかったが、ノルエピネフリンとセロトニンはトレーニング前よりもトレーニング後の方が多くなる傾向がみられた。運動による変化を概観すると、セロトニンは運動中に増加して運動後はすぐ元に戻り、ノルエピネフリンは運動後半にピークがあり運動後の戻りも緩やかであった。ドーパミンは運動中よりも運動後にピークがみられる傾向が確認できた。この実験結果がどのような意味を示しているのか、今後検討していきたい。 1例ずつではあるが、脳梗塞を作成して3日後、7日後、14日後にそれぞれ運動中の変化を測定した。結果は線条体と海馬で14日後が多くなる傾向がみられたが、差は僅かしかなく今後更なる検討が必要である。また、3週間ほど測定できるように固定法の改善を行い、脳梗塞モデルに適応できるように研究を発展させていきたい。
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