1.ADのBPSD(特に焦燥)に対する非薬物療法・振動音響療法がもたらす効果の検討。 具体的内容:振動音響装置を用い、焦燥感の強い老健入所者21名に対し、振動音響療法を16:00より30分提供。 結果:生理面では最終的に遂行できたほぼ全員に効果が見て取れた。また、夕暮れ症候群を示す群の改善が確認された。睡眠改善効果(アクチグラフを用いて)等について現在分析中。 重要性:現在データを処理している段階ではあるが、現段階では夕暮れ症候群の改善効果の可能性が伺われる。 2.ADのBPSDに対する高照度光療法(Bright Light Theraphy:BLT)の効果の検討(PC12m3細胞を用いて) 具体的内容:PC12m3細胞を用いたUVCの効果の検討を行ったが、さらにUVA/UVBの効果と赤外線の効果の検討を行った。 結果:赤外線(熱を除去)での効果はほとんど確認できなかった。逆に、UVA/UVBでもUVCと同じような効果が確認された。このことより高照度光療法効果は紫外線にあることが示唆された。【現在執筆中】 意義:高照度光療法の安全な使い方の1指針につながる。 3.ADのBPSDに対するフット・スパ(温熱刺激)の効果の検証(PC12m3細胞を用いて)研究分担者:加納具体的内容:PC12m3細胞を用いて温熱効果の最適時間及び温度の検討を行っている。現在研究中。 意義:温熱刺激の細胞レベルでの効果及び安全性の確認。
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