研究課題/領域番号 |
20500459
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
吉野 賢一 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (90201029)
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研究分担者 |
河岸 重則 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (20137334)
下堂薗 恵 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 准教授 (30325782)
田中 敏子 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50137337)
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キーワード | 歯学 / リハビリテーション / 摂食嚥下障害 / 舌機能 / 近赤外光イメージング |
研究概要 |
視覚刺激を手がかりとした舌突出運動課題を行う摂食嚥下リハ・システムの構築を目的として、視覚誘導性舌突出課題遂行中の被験者の脳活性を、機能的近赤外線分光法により計測した。口腔顔面領域の運動機能に障害がない、右利きの健康な若年被験者8名および高齢被験者7名に、視覚刺激により指示される到達目標に対して舌突出運動を行う視覚誘導・方向選択性舌突出課題(以下、方向選択性課題)、および同様のシークエンスをもつが常に舌を前方に突出させる視覚誘導・非選択性舌突出課題をおこなった。非選択性課題では、ランダムに提示される指示刺激の方向とは関係なく、舌を前方に突出させた。同一被験者は、これらの方向選択性および非方向選択性課題を3回ずつ繰り返した。両課題遂行中の酸素化ヘモグロビンの濃度変化を機能的近赤外線分光法(以下fNIRと略す、島津製作所、OMM-3000)により検出し、脳の活動状態を測定した。測定は主に前頭連合野から行った。両課題遂行中、各被験者により差はあるものの、多くの被験者において前頭連合野の活動が認められた。若年被験者4名と高齢被験者2名においては、非選択性課題より方向選択性課題の遂行中に脳活動が顕著に認められた。これらのことから、本課題は脳活動を促進させ、摂食嚥下リハ・システムへの応用が可能であることが伺えた。また高齢者では、舌を突出させる方向に関する情報、あるいはそれに基づく舌運動は、脳活動を促進する要因にならないことが示唆された。
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