研究分担者 |
武田 涼子 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 准教授 (10316432)
鈴木 誠 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 助教 (90382697)
村上 賢一 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 助教 (60433520)
吉田 忠義 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 助教 (20445117)
梁川 和也 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 助教 (00453358)
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研究概要 |
昨年度,本研究にて言語教示におけるinternal focus of attention(IFA)とexternal focus of attention(EEA)の運動学習への効果を結果の知識(KR)を与えた場合について検討した,その結果,教示と外在的フィードバック(FB)の類似性の程度によって学習効果に影響を及し,EEA教示に対してはKRが効果的である可能性が示唆された.そのため,本年度はIFA教示に対し類似性が高いと考えられるパフォーマンスの知識(KP)を与えた場合について,運動学習への効果を明らかにすることを目的とし,健常者と在宅高齢者を対象とした2つの実験を実施した. <実験1> 対象は健常人23名とした.トレーニング前テスト(プレテスト)にてFRにおける外果から第3指先端までの水平最大距離(FR距離)を測定した.プレテスト実施後,被験者をIFA群(12名)とControl群(11名)に振り分けた.その後,練習期間(5日間)を設け,IFA群にのみIFA教示とKPを与えた.練習期間終了の翌日と1週間後に保持テストを行った.その結果,プレテストを基準としたFR距離の変化量は,測定日にのみ主効果が見られ,群間には有意な主効果は見られなかった.本実験により,IFA教示はKPと類似性が高く,運動学習への効果に影響を及ぼす可能性が示唆された. <実験2> 対象は2か所の地区にて開催された転倒予防教室へ参加した在宅高齢者33名とした.プレテストにてFR距離を測定した.対象者を地区毎にIFA群(18名),Control群(15名)と設定した.その後,IFA群のみ練習期間(14週間)を設け,IFA教示とKPを与えた.練習期間終了の翌日に保持テストを行った。その結果,IFA群はFR距離が有意に延長したのに対し,Control群は変化を示さなかった.本実験により,KPを組み合わせたIFA教示は,高齢者の運動学習への効果に影響を及ぼす可能性が示唆された.
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