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2008 年度 実績報告書

脳波-筋電図コヒーレンスの運動調節における意義

研究課題

研究課題/領域番号 20500464
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

木村 彰男  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70118941)

研究分担者 正門 由久  東海大学, 医学部, 教授 (10173733)
大田 哲生  慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (20233132)
キーワード脳波 / 筋電図 / コヒーレンス / 運動単位 / 分布 / 性差 / 身長 / 年齢
研究概要

本研究の目的は、まず健常人におけるコヒーレンスの検出がどれくらいできるのか、それによってコヒーレンスを示したヒトと示さなかったヒトの違いは何か、それが運動調節にどの程度影響を与えているかを検索することである。現在まで、我々の解析では、コヒーレンスを示す人と示さない人の運動調節の違いを研究した報告はない。まず、本年度は、健常人でどれくらいの頻度でコヒーレンスを検出できるのかを検討した。
脳波および筋電図を多チャンネルで記録した。脳波はCzを中心に5-6チャンネル、筋電図が前脛骨筋(TA)から記録した。最大収縮の30%MVCを120秒間持続収縮させた。それにより、脳波-筋電図コヒーレンスを解析し、その周波数帯域、有意なピークの値、その面積などを解析し、健常人におけるコヒーレンスの分布を探った。コヒーレンスの有無と性別、伸長、体重などの身体的特長との関係などを検討した。
対象は102名(53名の男性、49名の女性、年齢19-35歳)の健常人である。コヒーレンス解析を行った結果、有意なコヒーレンスを65名に認めた。そのうち60名では、コヒーレンスのピークは、15-35Hzのベータ帯域に認めた。コヒーレンスのピーク値は、Poisson分布を示した。脳波から筋電図への潜時は平均21.2msであった。
コヒーレンスについて、男女の性差があるかどうかについて検討をしたが、性によって差は認めなかった。コヒーレンスと年齢との関係でも、有意な関係は認められなかった。コヒーレンスと身長との関係でも、身長との有意な関係は認められなかった。
以上より、コヒーレンスは、健常人の約60%に認められ、その有無について身体的な特徴、年齢、性などとの関連はなかった。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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