昨年までに実施した検診結果から、立位姿勢の異常としては側弯、円背など脊柱変形がみられた。座位姿勢の異常としては骨盤後傾位、円背などがみられた。歩容の異常は外旋位歩行、つま先立ち歩行がみられ歩行時の動揺性が目立っていた。関節変形は膝関節では反張膝やX脚が、足部では外反扁平足、開張足、外反母趾が多く認められた。筋緊張の異常としては低緊張が多く、関節弛緩がこれに加わっているものも少なくなかった。関節可働域の異常としては股関節やひざ関節に軽度ではあるが関節拘縮を認めるものが多く、手指・手関節・肘関節・股関節・膝関節・足関節などに関節弛緩を認めるものも少なくなかった。対応として指導したストレッチ体操、四肢・体幹筋力の強化、歩行や基本動作の指導では学校においては担任により実施度に差があり、学年が代わり単年がこうといするときに十分な申し送りがなされていないケースも目立っていた。また、家庭における実施においても実施度には差があった。実施者には症状の改善を認めるものが多かった。靴の指導については実施度が比較的高かった。結果をもとに指導マニュアルを作成した。
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