• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

組込技術を活用した介護予防用高機能中敷きの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20500498
研究機関奈良工業高等専門学校

研究代表者

早川 恭弘  奈良工業高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (50180956)

キーワード人間機械システム / ソフトメカニクス / 安定歩行 / 介護予防 / 医療・福祉 / 転倒 / 中敷き / 空気圧
研究概要

該当年度の研究は,(1)安定歩行を実現する中敷きを製作するための歩行パターン計測用靴の開発及び(2)転倒を誘発する足部ロール運動を判定する中敷き形状の検討を行った.以下に,具体的な内容を示す.
(1)靴底と地面との接地環境により上半身の動きが変化し,結果として,靴底に作用する重心位置が変動する.そこで,異なる接地環境における歩行動作を明らかにするため,センサを内蔵した中敷きを試作した.具体的には,中敷き部に使用するスポンジコア・ソフトラバーアクチュエータ内に圧力センサ及び小型圧力分布センサを組み込んだ中敷きを開発した.そして,センサからの信号を汎用SDメモリーに格納し,リアルタイムにセンサ信号を記憶する計測システムを構築した.ここで,計測用コンピュータとして,AVRを使用した.さらに,中敷きに計測用基板を格納するために,組み込み用回路製作装置を用いて制御専用回路を製作した.そして,製作した回路を歩行パターン計測用靴に内蔵し,歩行速度の違いによる中敷き部圧力値の変動を測定した.さらに,身体の運動を解析するため,加速度センサにより身体の動きを測定した.そして,加速度センサによる歩行時の身体運動及び中敷き部に格納したセンサ値の関係を明らかにした.
(2)高齢者が転倒する原因の一つは,足部における重心位置が外側に移動し,ロール運動により転倒することが報告されている.そこで,ロール運動を中敷き要素内圧のみにより判定することができる中敷き要素の形状を明らかにするため,空気圧アクチュエータ及び6軸トルクセンサから構成される試験装置を製作した.そして,圧力変動からロール運動を判定する要素形状を明らかにした.さらに,中敷き要素を圧力調整することにより,重心バランスを変化させることができる可能性を示した.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Study on a high performance insole with human compatibility2009

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro Hayakawa
    • 雑誌名

      Proceedings of the Seventh International Conference on Fluid Power Transmission and Control

      ページ: 596-599

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 安定歩行用高機能靴の開発2009

    • 著者名/発表者名
      早川恭弘
    • 雑誌名

      日刊工業出版, 油空圧技術 Vol. 48, No. 1

      ページ: 16-24

  • [雑誌論文] STUDY ON A HIGH PERFORMANCE INSOLE WITH HUMAN COMPA TIBILITY2008

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro HAYAKAWA
    • 雑誌名

      Proceedings of the 7th JFPS International Symposium on Fluid Power TOYAMA

      ページ: 1-46

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Study on a high performance insole by using a new type of pneumatic rubber actuator2008

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro Hayakawa
    • 雑誌名

      Proceedings of 4th European Congress for Medical and Biomedical Engineering

      ページ: 122

    • 査読あり
  • [学会発表] 安定歩行用高機能靴の開発2008

    • 著者名/発表者名
      早川恭弘
    • 学会等名
      日本フルードパワー工業会・第22回フルードパワー国際見本市
    • 発表場所
      有明・東京ビッタサイト
    • 年月日
      20080422-20080425
  • [学会発表] 高機能中敷き用ソフトゴムアクチュェータの基礎特性2008

    • 著者名/発表者名
      早川恭弘
    • 学会等名
      日本フルードパワーシステム学会, 平成20年春季フルードパワーシステム講演会
    • 発表場所
      東京・機械振興会館
    • 年月日
      2008-05-29
  • [備考]

    • URL

      http://www.ctrl.nara-k.ac.jp/hayakawa.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi