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2008 年度 実績報告書

安全性を考慮した高齢者健康支援のための体力計測技術の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500499
研究機関有明工業高等専門学校

研究代表者

柳原 聖  有明工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (90313113)

キーワード計測工学 / 生物・生体工学 / リハビリテーション / 設計工学 / エージング / 人間生活環境
研究概要

研究機関が所在する大牟田市は高齢化率が27%を超えており全国でも有数の高齢社会を迎えている.したがって,高齢者の健やかな生活を支援することは地域の大きな課題となっている.ところで,個人の健康を示す指標としては現在体力測定がある.この体力測定においては,筋力や筋持久力を計測し健康の度合いを定量的に評価している.これら筋力や筋持久力の測定においては,従来からバネを利用した計測器が広く用いられてきた.たとえば,握力計や,背筋力計が挙げられる.これらの測定器は基本的にはバネばかりと同じ構造になっており,バネを引っ張ったときの最大変位からバネ定数に応じて筋力を同定している.ところが,このような装置を高齢者の体力測定に適用しようとすると,機器の構造上最大発揮力を発揮しようとすればするほど,極度の筋緊張(怒責動作)が必要になる.このため,被験者である高齢者によっては,健康でありたいがために必要以上に力んでしまい,血圧上昇などの悪影響が生じやすい.
そこで本研究では高齢の被験者に負担を与えずに安全にその運動能力を計測できる新しい計測機器を開発している.研究初年度であるH20年度は,市販の小型充電用ダイナモメータに着目して筋パワーの基礎的な計測装置と計測手法の開発を行った.その結果,従来のバネを利用した方式と違って,被験者に怒責動作を強いることなく筋パワーを計測できることが明らかになった.そして,このような小型発電機を利用したパワー計測によって,従来のバネを利用した装置では計測できなかったような筋力の動的な変化,被験者の反射反応時間,さらには得られた筋パワーの最大値からある程度筋力を推定できる見通しが得られた.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 高齢者健康支援のための把握力計測システムの開発-回生を利用したトレーニング機能の可能性について-2009

    • 著者名/発表者名
      龍勝之, 柳原聖, 阪本一平, 寺本要一, 川寄義則, 土屋健介
    • 雑誌名

      日本機械学会九州支部講演論文集 110, 098-1

      ページ: 307-308

  • [学会発表] 高齢者に負担の少ない筋力測定器具の提案2008

    • 著者名/発表者名
      柳原聖
    • 学会等名
      水素エネルギー先端技術展2008
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20081022-20081023
  • [学会発表] 高齢者に負担の少ない筋力測定法の提案2008

    • 著者名/発表者名
      龍勝之, 柳原聖
    • 学会等名
      イノベーションジャパン2009-A20大学見本市-
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20080916-20080918
  • [学会発表] 高齢者に負担の少ない筋力測定器具の提案2008

    • 著者名/発表者名
      龍勝之,柳原聖
    • 学会等名
      九州ものづくり技術の伝承と創成に関する研究会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2008-08-04
  • [学会発表] 高齢者健康支援のための把握力計測システムの開発-回生を利用したトレーニング機能の可能性について-2008

    • 著者名/発表者名
      龍勝之,柳原聖,阪本一平,寺本要一,川嵜義則,土屋健介
    • 学会等名
      日本機械学会九州支部講演論文集
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2008-03-18
  • [備考] 研究室ホームページ

    • URL

      http://mame.me.ariake-nct.ac.jp/blog_k/blog.cgi

  • [備考] 個人ホームページ

    • URL

      http://mame.me.ariake-nct.ac.jp/~kiyoshi/lib.htm

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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