平成21年度の「中1ギャップの克服をめざして:男女必修ダンスの指導法開発を促進する小中連携」の研究では、20年度に精選された「表現運動・ダンス」教材を、横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉小学校、同附属横浜中学校、川越市立霞ヶ関中学校、酒田市立飛鳥中学校などで実践して頂くと共に、教員研修の場(独立法人教員研修センター西部地区研修会、山形市、千葉県、東京都、神奈川県、長野県、大阪府、広島市、鳥取県、北九州市、鹿児島市)でも提示し、教材の有効性や子どもや指導者のつまづき等の課題を明らかにすることができた。それらの点を踏まえて、映像教材作成にあたっては、恥ずかしさを取り除き初心者でも90分で全身を解放して踊れる教材を、試作として作成することができるとともに、それを補完する教材のテキストも作成できた。 また、諸外国の研究成果の収集としては、ドイツからイェンツ・ヨハンセンさんを招聘し、教員や教員養成課程所属の学生への研究を行った。ダンサーであり動きの教師でありセラピストでもある彼の提供する実習は、身体についての詳細な知識や心を解放していくアプローチとして、表現的な動きやダンス的な動きへの有効な資料の収集ができた。 これらのことより、中1ギャップを克服するダンス教材を提示することができたと考えられる。
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